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マッチング・マッチング【日記:2023/10/19】

 今日行った喫茶店で隣の席に座っていた人たちが、どう考えてもマッチングアプリで出会いましたという二人だった。最初に名前を名乗って、職業を名乗って。一瞬、面接が始まったのかと思ったけど、仕事の時特有のフォーマット化された喋り方ではなかったので、まず間違いなくプライベートでしょうね。
 勝手に聞いていて申し訳ないが、個人的にちょっと感動してしまった。というのも、「マッチングアプリって全員サクラなんでしょ?」なんていう偏見を未だに私は持っていたから、実像が存在することを確認できて嬉しかったのだ。

 このように、この世の多くの人が使っている・やっているであろうことなのに、人目に触れずらいものというのがこの世にはある。マッチングアプリ使用者だって、私は今日初めて遭遇したわけだが、今時結構ポピュラーらしいしね。前の会社の同僚だって、きっと大勢使っている人がいただろうに、そんな話をしたことは一度だってない。
 性にまつわる話などに比べれば、比較的ライトな話題ではあるものの、自分が婚活・恋愛活動(恋活?)をしているというのは、やっぱり知られたくないものなのか。

 別に聞いて回りたいとは思わないが、この世にそんな空白地帯があるというのは何だか不思議なことだとは思う。
 会社の真面目なあの人。眼鏡が角ばっていて厳しい総務部の彼。もしかしたら、そういう人のスマホにもマッチングアプリが入っていて、すごいキメ顔の写真をアップしていたりするのかもしれませんね。


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