君は『ペルソナ5スクランブル』でオッサンに萌え、燃え、惚れろ
つい先日50%OFFだった『ペルソナ5スクランブル ザ ファントムストライカーズ』を買いました。
PS3で無印を買ったものの、それ以降の作品がだいたいPS4だったからなかなかプレイできず…ゲーミングPCを買ったのでようやくできるよ!
そしてこれがまぁ~~~~面白い。アクションゲーになったことで5の特徴である怪盗アクションが更にカッコよくなったし、「弱点を突いて有利に立ち回る」アトラスRPGのシステムが無双アクションにもマッチして爽快感がハンパない。本編の半年後という「続編だけどある種おまけ的作品」かと思ったら、「本編もこんな感じでアクションしてたよね?」と錯覚するくらいアクションゲームとして完成度が高い。
そして極めつけが、本作に登場する新キャラ長谷川善吉というオッサン。公安という警察の立場でありながら怪盗団に接触して、今作で起きている全国的な改心事件の解決を試みようとしているオッサンだ。こいつがめちゃくちゃ良いキャラしてる。
仕事が出来なそうな見た目でめっちゃ仕事出来そうオーラが出てる怪しいオッサン
長谷川善吉と怪盗団の出会いは、主人公たちが新たに出現した認知世界「ジェイル」を調べて行き詰っていた時だ。
主人公たちが酔っ払いに絡まれていたところに颯爽と登場し、酔っ払いをノしていく。さらに公安であることを包み隠さず、後ろに背後につく仲間のこともアッサリと教える余裕の表情に「飄々とした態度で有能そうな狡猾な男」を漂わせる。
しかし、そんな有能な雰囲気は無に帰す。取り引きが成立し、主人公たちは善吉を「ジェイル」に連れていく。そこで常識外の認知世界と、彼らが文字通りの怪盗である事実を目の当たりにする。
主人公たちが生暖かい目で見守るレベルの錯乱具合で、素の表情はけっこう普通のオッサンなことがプレイヤーにも伝わる。
怪盗団に振り回されるかわいいおじさん
最初の渋谷での改心事件後、怪盗団は全国で起こっている改心事件解決のためにキャンピングカーで全国行脚することになる。情報共有のためにたびたび善吉と合流することになるが、そのたびにオッサン呼ばわりされ、あしらわれる。
本編でさんざん大人の悪事に翻弄され、そして逆襲してきた怪盗団にとってオッサンひとり手玉に取るなど造作も無い。フルメンバーの怪盗団の逞しさも垣間見える。
仙台、北海道、京都、沖縄と全国を旅する間に、だんだん怪盗団と打ち解け最終的に引率で少年少女に振り回される保護者おじさんとなり、自身もかなりエンジョイしてる姿に、忘れていた「萌え」という感情を思い出した。
愛する娘のため、真の正義に覚醒«めざめ»る男、長谷川善吉
だが、クソガキに振り回されるだけのおじさんでは無い!彼が本作の改心事件解決に奔走する理由は、自分の上司を公安トップに立たせて、自分の妻をひき殺した政界の重鎮を逮捕することだったのだ。
そのために今は耐える時だと、娘に何を言われても口をつぐんできた。それが娘を守ることにつながると信じて。
だが、娘(のシャドウ)に、その行いは間違っていることを指摘される。自分の目的のために誰かを犠牲にするのは、母を殺した奴と同じだと。
自分の間違いを認め、真の正義を貫こうと決意した善吉に、ペルソナが覚醒する。ペルソナシリーズ通して覚醒シーンは最高にカッコいい場面だけど、善吉の覚醒シーンは個人的にトップクラスのカッコよさ。声優の三木眞一郎さんの演技が素晴らしいんだこれが。いままでの少年少女の決意の叫びとは違った、大人だからこその叫びに惚れてしまった。
4に登場する堂島叔父さんとは境遇や職業が似ているけど、また違ったイケオジの魅力があって最高でした。このオッサンの活躍を見ただけでも買って良かったと思えるゲームでした。ありがとうペルソナ5S…。クリアまで約40時間。ちょいちょい中ボス戦で巻き戻したらセーブ忘れてて巻き戻しが発生したりで実際はもう少しかかってるかな?本編後のストーリーなのもあってまず本編(無印は80時間かかった気がする)プレイしないと怪盗団のストーリーに感情移入するのは難しそうだけど、本編をプレイしたらぜひ遊んでほしい作品。そういえば10月に5ロイヤルがSteam、switch、Xboxで発売されるんですけど、どうですかみなさん。
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