発売が楽しみなゲーム①『トライアングルストラテジー』

「ドットで描かれるシミュレーションRPG」がスクエニで復活する。それだけでこのゲームには遊ぶ価値がある。昔はいっぱいあったけど、今じゃあんまり見かけなくなったよねぇ…。

2021年2月のニンテンドーDirectで発表され、同時に配信された体験版をプレイした時はロードの長さや戦闘のテンポに不安はありました。でも、そもそもこの時のはオープンβテストくらいのノリだったので特に気にしていませんでした。

そして発売直前の22年2月のニンテンドーDirect後に配信された体験版(序盤3話まで)では不安要素は軒並み排除されおり、ゲームとしても遊びやすくなってたました。良かった…。

昔のRPGだと悪い帝国が侵略して~というストーリーが王道だったが、今作では生活に必要な「塩と鉄を巡る利権争い」が下地に入っていることで、「利益のための戦争」の生々しさが体験版の時点で出ている。ストーリー面もかなり練られているように感じられた。

夫婦の物語

物語の序盤は主人公セレノアとヒロインのフレデリカが政略結婚のために出会うところから始まる。
主人公のセレノアはそれはもう性格がイケメン。フレデリカが盗賊に襲われているところに颯爽と駆けつけ共に戦い、出自を気にするフレデリカに対しても毅然とした振る舞いをしつつ口説くというイケメンならではのワザを見せる。

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ヒロインのフレデリカも出自に色々あるものの、真っ直ぐな性格をしており、お互い気が合う様子。
最終回に石破ラブラブ天驚拳撃っても許されるくらいにはおしどり夫婦となる予感。
戦乱の中でこの夫婦がどのような運命を辿るのか……ともに戦ってハッピーエンドを迎えて欲しい気持ち9割と、意見の違いやすれ違いから殺し合って欲しい気持ちが1割くらいある。

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国が抱える矛盾

3章でさっそく分岐がある。鉄を生成する技術を擁する「エスフロスト公国」と唯一塩を生成できる湖を持つ「聖ハイサンド大教国」どちらに訪問するかを決める。

ひとまずハイサンドを選んでみました。塩を有する他にも魔法と医学が発達しており、塩の女神信仰により民が平等で平和に暮らしているらしいです。

…ですが選択して初っ端から国の矛盾を目の当たりに。なんとハイサンド国には主人公のフレデリカは入ることができないらしい。それは彼女が「ローゼル族」だから。ハイサンドでは「ローゼル族」は教義によって罪人と定められている。そして母親がローゼル族だからフレデリカもハイサンド国の中では快く思われないらしい。平等の国とのたまっておきながらこの矛盾……一気にこの国が胡散臭く見えてくる。
ここでも主人公は「我が妻にそのような扱いをするとは許さん」と堂々と振る舞い、イケメンポイントを加算させていく。

便宜を図ってもらい条件付きでフレデリカとともに入国することができた主人公一向。村に着くとたしかに一見平和そうな雰囲気ではある。なのになぜか重苦しい空気が流れている…。なぜか出歩いている憲兵の数が多いのも気になる。
医学や魔法を研究している施設にも案内してもらったが立ち入ることができない場所も多く怪しい。研究員の一人も「ここに自由なんてない」と見ず知らずの主人公たちに愚痴る始末。ここまで怪しさMAXな導入はいっそ清々しい。


そして事件は起こる。研究員が脱走し研究成果をもって逃亡したらしい。主人公たちは逃亡者を捕らえることに協力するが、プレイヤーとしてはとてもじゃないが気が乗らない。なんでこんな怪しさ満載の国のイザコザに介入せにゃならんのだ。序盤だからあんまりルート分岐に大きく関わらないと思って選んだのに…。
そんなこんなで敵がバンバン魔法使ってくるのでピンチに陥りながらもクリアはできた。逃亡者は連行され、一緒に戦った研究者は「自由になりたいから俺も連れてってくれ!」と懇願され半ば無理やりついてくることに。フレデリカもローゼル族がなぜ蔑まれているのか理由もわからず、モヤモヤした状態で体験版は終わりとなる。「絶対後半でヤバい事実がポンポン出てくるでしょ…」というような伏線がいっぱい出された体験版でした。続きが気になる…。


固有名詞多すぎ人物多すぎ


3つの国、さらに御三家やらの設定もあり登場人物がかなり多いので、ファミ通でまとめられている相関図が助かる。印刷して手元で見ながらでも良さそう。

アサシンis最強

どのキャラが強いと言われたら、この手のゲームで(特にスクエニの)お決まりと言っていいほどアサシン系のキャラは大体強いです。アンナちゃん最強。

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2回行動のアビリティがあるので攻撃を2回やっても良いし1回攻撃1回アイテム使用など、行動の自由度が高い。その代わり防御が低めの設定なので補助が必要なのですが、ベネディクトというバフかけおじいちゃんがいるのでそこらへんもクリアしているチート気味な女の子。初回体験版では自分が攻撃するまで透明化できるスキルを持ってたけど製品版で実装されるのかなぁ。さすがにチートすぎるような気もする。
主人公の側近のような立ち位置で特別変わった主義主張が設定されているわけではなさそうなので、ルートによって離反するイベントは起こらなそうなので優先的に育てるならこの子かな。

新たな王道

HD-2Dというドット絵の懐かしさと新しさを兼ね備えた表現により描かれる中世ファンタジーRPGが過去の作品を超えるかはまだ分からないけれど、面白い作品になってそうなのは直感しているので楽しみにしてる。


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