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【World End:Breakdown】和泉愛依は諦めない

シャニマス2周年、楽しんでますか?オレはエイプリルフールの学園ホラーストーリーでガチ怯えして夜あまり寝付けませんでした……。

いや、それはひとまず置いとこう。今日は現在開催中のストーリーイベント『WorldEnd:BreakDown』の話がしたいんだ。

ストレイライトはシャニマス1周年の時に追加された。つまりは今年でストレイライトの実装1周年。この記念すべきタイミングに今回のストーリーイベントの実装だ。期待半分、重すぎるストーリーだったら胃が持たないどうしようという不安半分でコミュをエンディングまで読んだ。結果は言うまでもなく、期待以上のシナリオだった。


今回の主役は和泉愛依と言っていいだろう。ギャル系の見た目通りに普段は明るく気さくな子だが、極度のあがり症を隠すためにステージ上ではクールキャラを装っているという少し特殊なアイドルだ。

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今までのストレイライト関連のイベントはどうしてもあさひと冬優子にスポットライトが当たり、二人の関係性が強く出た二次創作も多い。
言い方はよくないが、これまでの和泉愛依は蚊帳の外にいる印象があった。

だが、このイベントコミュでは和泉愛依がストレイライトで必要不可欠の存在であり、あさひも冬優子も愛依のことを隣にいて欲しい存在だと感じている。この一年間の間で「自然と」「いつの間にか」必要不可欠な存在になっていたんだ。なにか大きな事件がキッカケでそういう存在になったわけではない。和泉愛依は一年前から和泉愛依のまま2人に気さくに接していた。

ギャルが人気者なのには理由(ワケ)がある

イベントコミュ2話。冬優子はプロデューサーに、何故愛依がストレイライトのメンバーなのか問う。プロデューサーは質問を質問で返し、冬優子は自問する。
冬優子の好きなアニメ『虹色妖精ぽぽりん』は恐らく、そこまで人気のアニメではないのだろう。冬優子のプロデュース時のMorningイベントにてスマホのストラップのデザインについて言及されており、「変わったデザインだな」「変なデザインだな」が選択肢に入ってるくらいだ。この回想でも「無理に話を合わそうとしなくていいわよ」と愛依に言う。内容の方も万人受けするものではないのだろう。冬優子もそれを自覚しているようだ。
黛冬優子はオタクであることを隠しているが、自分の好きなものに対して「プライド」を持っている。そのことはプロデュースシナリオ等を見ていれば分かる。冬優子のプライドが傷つく時は、自分の好きなアニメを嫌いと言われることよりも、当たり障りのない言葉で話を合わされることなのかもしれない。

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だが愛依は、話を合わそうとして観たのではない、とあっけらかんと言う。当たり前のように自分を信頼してくれる愛依にある種、惚れたとも言っていいのかもしれない。ゴールデンアイドルフェスの投票のためストラップを外そうとしたのに、この会話がキッカケでストラップを付けたままにしてるのが何よりの証拠だ。

場面はあさひへと移る。車内で番組で出された事前アンケートの内容について考え、愛依に怒られたことを回想するあさひ。
ある日のロケ休憩時間に独り散策していた時、勝手に離れたことを愛依に咎められる。あさひは今まで周囲にされていた陰口を思い出し、少し挑発するように言葉を投げる。恐らく、経験があったのだろう。自分を心配しているわけじゃない、義務感で探しに来たクラスメイトの困ったような視線……。周囲に溶け込めない異物への軽蔑の目。あさひもまた、その周囲の目を蔑んでいるのだろう。
だが、愛依は違った。

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愛依は、ただあさひが本当に心配だったから探しに来てくれたのだ。更には「ウチも誘ってよ」と自分と一緒にいたいと言ってくれる。初めてのことなのだろう。あっけにとられ、愛依の言葉に生返事するばかりとなった。
この回想がいつの時のものかは不明だが(あさひの態度の感じから察するにユニット結成初期の頃?)、あさひはこのことをキッカケに愛依に心を開いていったのだろう。そもそもこのコミュでは愛依ちゃんに起こされたと思っていたし、4コマの第168話 「どこかでかいだ匂い」では愛依から香る匂いに安心感を感じていたりと、絶大な信頼を寄せていることが分かる。というかこれは「好き」の感情といっても差し支えないのではなかろうか。

これらの愛依の言動に見覚えがある方はいるだろうか。オレはなぜか、ギャルゲーの主人公を思い出した。ヒロインが主人公に恋する瞬間は「自分を当たり前のように受け入れてる時」に発生することが多い。
世間と自分の価値観に距離を感じているタイプの人にとって、こういう態度をされるとかなりの確率で好意を抱く。
ギャルがギャルゲの主人公みたいに「無自覚にヒロインの好感度を上げる行動をとる」というなんだか不思議な構図だ。

もちろん、あさひと冬優子はほだされたからストレイライトのメンバーとして愛依を置いているわけではない。
コミュの6話で愛依は「まだ終わってないじゃん? ユニットの人気投票」と言った。ライバルユニットの戦略により勝ち筋が薄くなり、あさひと冬優子は半分この勝負を諦めていたのだろう。興味はユニット内の人気投票に向けられていた。だが、愛依は違った。愛依はなお諦めていなかった。「一緒に、勝ちたい」そのまっすぐな言葉に、あさひと冬優子は、愛依がストレイライトにいなくてはならない存在であることを改めて実感するのだ。

ユニットの『真ん中』という役割

一番最初のイベント『Straylight.run()』にて芹沢あさひは、ユニットで一番の実力という意味で「センター」としての役割を得た。
感謝祭イベントで黛冬優子は、まとめ役として「リーダー」の役割を得た。

そして今回のイベントで和泉愛依はユニットの中心として真ん中」という役割であることが分かった。

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センターでもリーダーでもない、「真ん中」という言葉が、シャニマスのユニットにおいてどれほど重要なものか、イルミネのイベント『Catch the shiny tail』で語られての通りだろう。(もし未読の方は先に読んでおくことをお勧めする)
3人が「この2人はストレイライトになくてはならない存在だ」と認め合う。同時に「その2人には絶対負けられない」とも3人は思っている。だからこそストレイライトは最強のユニットなのだ。


今回も表面上は「負けた」わけだが、彼女たち迷光の放つ光は、より強烈なものになっただろう。次もイベントで高く高い壁に阻まれようとも、彼女たちなら飛び越えてオレたちに異彩(ストーリー)を魅せてくれるだろう。ありがとうストレイライト、ありがとうシャニマス。
それはそうと【メイ・ビー】愛依ちゃんが一向に出てきてくれません。助けて高山P。


余談:配布報酬sSSRのコミュにて、自撮りが上手くできなくてむくれるあさひが可愛いのでそちらも要チェックだ。

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