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ラジルギスワッグで宇宙空間へとトリップせよ


雑魚敵をひたすら倒す行為にハマったことはないか。
クリボーやを永遠と踏みつける、甲羅を踏み続け1UPを取り続ける、序盤のスライムを狩って無心でレベルを上げる……人はときに、単純作業に没頭することに快感を得てしまう。

そして、ただひたすら雑魚敵を倒してトリップすることをゲームとして成立させたのが、『ラジルギスワッグ』だ。

ゲームにはだいたい、雑魚敵がいればボスがいる。そしてラスボスを倒せばクリアとなるのが定番の流れだ。だが、このラジルギスワッグにはボス戦が無い。道中湧いてくる雑魚敵をひたすら倒しつつ、月近くの小惑星にあるらしい「何か」を求め384,400kmを飛び続けるのがこのゲームの目的だ。目的を聞いて「そんなゲーム面白いの?」と思う感覚は、正しい。ボス戦が無いとどうにも派手さが足りない。けれど雑魚敵をひたすら倒すことに特化させたゲームも別ベクトルの面白さが発生する。

無敵なので強い

スクロール型のシューティングゲームで最も恐ろしいもの、それは死だ。RPGのようにセーブポイントが無く、死んだら最初からなのだから。せっかく上手く進めてきたのに、一瞬の判断ミスであっという間に死を迎え、積み上げてきた努力がパーになってしまう。この喪失感は筆舌に尽くしがたい。この「死んだら最初から」という要素を敬遠する人は多いだろう。自分も途中で死んではコントローラーを投げて悔しさで床を転げまわっている(でもやる)。

だが、ラジルギスワッグではアブゾネットという2秒ほど無敵になれる素晴らしいシステムが導入されている。アブゾネットは敵を倒して画面右にあるゲージを溜めることで発動できる

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白い円が出ている時約2秒の間はムテキ状態だ。

アブゾネットの無敵時間中に敵を倒してゲージを溜め、またアブゾネットを使う…このループにより実質つねに無敵状態で敵を屠り続けることが可能なのだ。敵の攻撃を一切受けることなく、一方的に雑魚を屠る全能感。これこそが雑魚狩りにハマってしまう中毒性を生み出すゆえんだ。


ただ、この無敵時間は2秒ととても短い。湧いてくる雑魚敵が少なく効率的に倒してかないと無敵状態を維持することができない。

速さが足りない

では、どうやってアブゾネットを維持するのか。敵の湧くスピードを早くすればいい。つまり自分の飛行速度を上げることだ。

敵を倒すと出てくるアイテム、これは何種類もあるが、その中でも「速」と書かれているアイテムを取ると一定時間自機の速度を上げることができる。速くなるとどうなるか、そのぶん敵も早く湧いてくるのだ。最高速まで到達した状態で敵を倒し続ければ、アブゾネットもずっと出せるし目的地の月にも早く着ける。良いこと尽くめなのだ。速さがすべてを解決する。

敵を倒し、速度を上げ、また敵を倒す。このループをし続けると次第に脳がトリップを始める。いったん目標を達成しても「次はもっとうまく…」「あそこでもっと効率よく…」と、コントローラーを持つ手が筋肉痛になっても止まれない、永遠に敵を狩るだけの殺戮マシーンと化す。それがどうしようもなく楽しい。

その先へ

38万キロの旅だけでは飽きたらず、月を通り越し文字通り永遠に飛び続けることも可能。

条件を満たせば可能なのだが、自分はなかなかうまくいかず苦戦中。けどやればやるほど上達もしていくので楽しい。継続あるのみ。

このゲームはジャンル上「シューティングゲーム」と言う部類にはなっているものの、剣でザクザク斬るのが主なのでどちらかと言うと無双アクション系に近く、ライフもストック制ではなく体力ゲージ制で回復アイテムもあるので何回か当たっても挽回できる。なので肩ひじ張らずに気楽に「なんか雑魚敵倒しまくってストレス解消してぇなあ」って時にプレイしてほしい。

楽曲も中毒的なトリップを引き起こすのでおススメ
Vtuberの千羽黒乃さんがめちゃくちゃSTG上手いので参考にしてほしい

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