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"帰省"するようになって思ったこと

前回のnoteで、28歳にして初めて
海外に出たと書いたけれど

ということは、実家に"帰省する"ということも
人生ではじめてな訳で。
その響きだけでなぜかワクワクした。

今回4月に一時帰国として帰省した。
最初はなんだか全てが久しぶりで新鮮で
人民元と円マークが同じだから、
自販機の前で円を円換算しちゃったりとかして。
2年ぶりの日本に触れる感覚を楽しんだ。

2年ぶりに見た桜

でも段々と、28年間よく行った場所、
通学、通勤のルート、景色に触れていたら
すごくモヤモヤしていた自分を思い出した。

あの時の私は、
「一生ここで人生終わらせたくない、もっと広い世界を見て、経験したい。つまらない人間関係とかそんなの無い世界に生きたい」
そんなことを思って日々生きていた。

私は生粋の地元っ子、大学生くらいまでは
一生地元で過ごして人生を終えたいとすら思っていた。

と同時に、海外への憧れもあった。
洋楽も大好きだし、映画も見るなら洋画。
留学とかワーホリとか、外の世界に飛び出す人を
いつも何処かで羨ましいと思っていた。

地元に残りたい、と同時にもっと広い世界を見たい
そんな気持ちを両方抱えていた。

会社の仕事はやりがいがないわけじゃ無いけど
とにかく人間関係が煩わしかった。
女の人だらけの部署で毎日気を遣い、
気の強い先輩との関係でとても悩まされた。
ストレスがひどくて偏頭痛もしばしば。

それでも、環境を変えることに
どうしても1歩踏み出せなくて、そんな自分に悶々としてた。

そーーーんな自分がその当時抱えていた
モヤモヤっとした気持ちが全部蘇った。

見慣れた風景


海外で働くというチャンスをもらって
そのまま海外に住むことを決めた訳だけれど。

2年いろんな挑戦をして、人生の肥やしが増えて
そんな私だったから、その色々蘇った記憶を
懐かしんで愛でることができた。

母は田舎出身で、外の世界に出たくて
今の私の地元に大学生の時に飛び出してきた。

以前、母の実家がほっとするから私は大好きという話を
母に伝えた時、
「こんなところで人生終わらせたくないって思ってた自分を思い出すから、時々でいいわ」
と言っていたのを思い出す。

あぁ、あの時母が言ってたのはこの感覚だったのか。

一度慣れ親しんだ土地を離れたことで、
"地元"とは、"ふるさと"とは
今の自分の位置を確かめられる存在に変わったのだ。

今の私が一番楽しいから、きっと
帰省しても、色々懐かしむことができるし
当時の想いを胸にまた頑張ろうって
自分を奮い立たせることができる。

もしまた帰省した時の自分が
頑張ってなくて、ボロボロだったら
またふるさとは違うことを教えてくれるのかもしれない

でも今回の帰省で、家族と、大切な友人が
もしあなたが何かあって帰ってくることになっても
私たちは何も言わずにただ、おかえりって言うから
いつでもここにいるからね。と伝えてくれた。

離れてみてわかった、ふるさとの素晴らしさ。

次の"帰省"まで、また頑張ろう。

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