(毎日5分news)安倍さん、怒りました?(5月24日)
◽️筋道
国家公務員法改正案を廃案(!)とする方向で検討と言及した。
◽️どんな法案?
Twitterで抗議の声が大きくなった検察庁法改正案と、<束ねられた>国家公務員法改正案の両方廃案を検討。後者は公務員の定年を65歳に引き上げるものだが、継続審議ではなく、廃案となるとこの法案はこのまま無かったことになる。
◽️具体的な中身は?
現在、公務員の定年は60歳。民間企業に対しては、現行法で65歳までの(いくつかの方法で)雇用を義務化しており、3月末には希望者は70歳まで働けるように努力義務を課す法改正案が成立したばかり。公務員に関しても、定年を(7割の給与で)引き上げようとしていた。
◽️随分と抗議を受けていたけれど
批判を受けたのは、国家公務員法改正案と「束ねられていた」検察庁法改正案に加えられた条項(「内閣が定めた事情がある場合、次長検事と検事長は定年が延長される」)。「内閣が定めた事情」に解釈の余白がありすぎる事、何故追加をするに至ったかの説明が不十分である事だ。よって、2つの法案は分離する事を野党は要求していた。
◽️なぜ
コロナによる景気悪化が見込まれる中、公務員の定年引き上げは再検討すべきという安倍総理。
◽️この間辞めた人のせい?
黒川検事が賭け麻雀で辞任した事と、今回の件は本来であれば関係がない(彼の定年延長は既に決定していたし、問題になっていたのは検察庁法改正案のみ)。
◾️glance
2つの法案を廃案という判断は、少し乱暴な印象を受ける。キレた安倍総理の民主党への逆襲なのか、支持率の低下を忌避する為か、いずれにせよ廃案の意図は若干不明瞭であり、与野党が困惑している。
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