メガネ2 度数の見方(CYL・AXS・P.D)
こんばんは!すず🥸です!
今日は前回の続きである度数の見方について説明していきます👍🏻
これはJINS様の保証書の一部です。
前回は①と②について説明しました!
簡単に復習すると、SPH(球面度数)には➖と➕があります。近視の方は➖、遠視・老視(老眼)の方は➕となります。符号の後の数字はレンズのパワーを表していて、数字が大きくなるほど矯正する力が強くなります。
詳しくは前回の記事をご覧下さい🙇🏻♀️
https://note.com/gla_ove/nne43227d9c78a
今回は③CYL④AXS⑤P.Dについて説明していきます!
③CYL(乱視度数)
CYLはCylindricalの省略で円柱形という意味です。簡単に言うと、乱視度数を表す数値になります。
乱視とは焦点が1ヶ所に集まらない状態のことで、時やものが二重に見えたり、ブレて見えたりします。全体的にものがボヤけて見える近視や遠視・老視(老眼)とは異なるものになります。
乱視はある人とない人がいるため、メガネをかけている人でもCYLには数字が書かれていない人もいます。
CYLもSPHと同様に➖と➕がありますが、度数変換の計算式で符号を変えることが出来るため、この記事では基本的に➖のみを取り扱いたいと思います。(メガネの処方箋だと➕で書かれていることもありますが、多くの場合は➖で表します。)
➖の後の数字はSPHと同様に乱視を矯正するパワーを表します。度数は0.25刻みで、ゼロから離れるほど矯正力が上がります。
私の個人的な印象ですが、乱視が-2.00以上だと、「この人乱視強いな…」と思います🧐
メガネをかけた時によく見えすぎると疲れちゃうから度数を弱目で作るということがよくありますが、球面度数(SPH)を下げることはあっても乱視度数(CYL)は基本的に変えません。
④AXS(乱視軸)
続いてAXSについて説明します。AXSはAxisの省略で乱視軸のことを表します。
乱視軸とは乱視(ものがブレたり二重に見えたりする)の角度のことです。0〜180度で表記され、強い弱いはありません。
検査には下のような画像が使われます。
この画像の線は全て同じ濃さ・太さなのですが、乱視のある人は一部が濃かったり太かったりに見えます。それがどこの角度で起きるのかを表したのがAXS(乱視軸)ということになります。
乱視軸には3種類あります。
直乱視…上下方向に歪んで見える。
倒乱視…左右に歪んで見える。
斜乱視…斜めの方向に歪んで見える。
つまり保証書の例の方は、右目が-1.00、左目が-0.75の倒乱視となります。
⑤P.D(瞳孔間距離)
P.DはPupillary Distanceの省略で瞳孔間距離のことを表します。つまり左右の目と目の間の距離のことになります。
P.Dはmmで表します。表記は目から目までを60mmと表す場合もあれば、鼻から目までで30mm(60➗2)と表す場合もあります。
人間の顔は左右対称ではないのでたまにP.Dが左右で違う方もいらっしゃいますが特に心配する必要はありません。
日本人は男性が64mm、女性が62mmが平均だと言われています。
保証書の例の方のP.Dは左右ともに32mmということになります。
以上で①〜⑤まで全て説明を終えました!長らくのお付き合いありがとうございます😭
ちなみに⑤の下にあるVはメガネをつけた時の視力(矯正視力)を表しています。
よくメガネの度数を見せられて、「私の裸眼の視力はいくつですか⁇」と言う質問を頂くのですが、これは正直分からないんです…。
同じ度数の方でも視力は人によって異なります。なので、裸眼視力を知りたい方は視力検査の時に聞くのがオススメです👍🏻
ADDとE.Pは遠近両用メガネの時に使う数値なのでまた機会があれば紹介したいと思います!
自分の度数が分かるようになると、メガネを作る時に視力検査をする必要がなくなります。メガネ屋さんは視力検査で待つことが多いので、待ちたくない方は、是非自分の度数を伝えてみて下さい!(今使ってるメガネをお持ち頂いても、大丈夫です🙆🏻♀️)
他にもメガネに関する様々なことをお伝えしたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします!
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