見出し画像

近未来の企業の育成ってどうなる?

近未来予想図 2022年1月未来予想イベント向け記事】

1.はじめに
2021年12月未来予想イベントは「近未来の企業の育成ってどうなる?」です。

2022年1月未来予想出題

2.やってみせ…
人の育成についての山本五十六氏の名言「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」がありますが、私も人を確実に育てるにはこれしかないと思っています。
でも、でもね、これってすごく手間が掛かるし、育つまで時間が掛かる方法なのです。昔の様に入社して配属された組織で5年、10年と働き、その組織で昇進していくのであれば、「五十六教育法」も有効だと思います。
しかし、今は変化が激しい時代で組織も1年程度で変わっていきます。新人が初めに配属された組織に何年もいることはまれですし、教える上司自身も組織が変わっていきます。
私自身、ここ10年間は、短いと数ヵ月、長くても1年半程度で、組織が変わり仕事も変わっています。部下もその度変わります。でも直ぐに成果を求められ「やってみせている」時間もありません。

3.育てない、やれることをやってもらう
今の様に変化が激しい時代、上司は「部下を育てず」、部下には「やれることをやってもらう」しかないと思っています。上司は部下の能力を見極めて、部下がやれないことは自分で巻き取る、またはプロジェクト外の社内外リソースを活用することになります。上司の最優先ミッションは、決められた期間内で成果を出すことで、「人が育つ」ことはその副産物でしかないと思っています。
近未来の職場では、部下を育てることを経営層から求められなくなるのではないかと思っています。

4.じゃあ、なんすか?俺たち使い捨てという事ですか?
こんなこと書くと、このセリフが聞こえてきそうですが、そこは安心してください。社員が「やれること」を増やすために、企業はより効果的な仕組みを提供していくと予想されます。
これまでも企業内では、いくつかのキャリアパスが示され、それに必要な教育や資格取得が行われてきましたが、より能動的なものに変わっていくはずです。
仕事もこれまでの様に「あなたはこの部署でこの仕事やって」と言われるわけではなく、「この仕事やりたい人、この指とまれ!」のポスティング方式に変わっていくはずです。
ポスティングには求められるスキルが示されており、そのスキルがなければ応募できませんので自ら身に着けるしかありません。企業はそのための教育プログラムを提供し、社員のスキル習得を支援することになります。今はリモート教育も充実しているので、今の仕事をやりながら、いつでもどこでも受講することができます。
さらにスキル習得の為に、企業に籍を置いたまま、1,2年大学や専門学校等で学ぶ、ということも認められるようになると思います。

近未来の企業は、社員のスキルアップの仕組み・制度は提供するが、スキルアップは社員の自発的な行動に任せることになると思います。社員はスキルアップして自分がやりたいポストを自分で掴むことが求められる様になると予想します。ポストオフされたら、(一定の猶予期間があった上で)その企業から去っていくしかない時代が来る!厳しいぃぃぃ🤣

5.一生働くために
私は今、50代半ばで定年まで片手で数えられるようになってきました。子供が小さく、少なくとも70歳までは一定の収入を維持しながら働きたいと思っています。仕事があれば一生働きたいです。
その為、30年勤務した今の会社を早期退職制度を使い、3月末で退職することにしました。長期間働ける仕事を探して、ただいま奮闘中です。
転職活動して思うのが、今の自分のスキルは世の中が求めるスキルとは、ずれているという事です。スキルアップ、リスキリングが一番必要なのは自分だということに改めて気づかされました。

一生働くということは、一生勉強することと同じと思います。

以上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?