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#12 U19の室内サッカー大会活動報告と(番外編サッカーを愛する老人達)

こんばんは!
今日は朝イチから滞在許可証の受け取りに行き、そこからフッスバルラボのzoom忘年会。そして最後にU19の室内サッカー大会がありました。珍しく忙しく今日は活動日記になります。

まずは室内サッカー大会について。今日はU19の大会でした。U13と違ってフットサルではなく室内でストリートサッカーのような感じ。ラインアウトはなく、時には壁を利用し1人ワンツーをしたりする選手も。ボール高く上がりすぎた時のみ外からアンダースローイン。アイスホッケーのような感じでしたね。ゴールの大きさはジュニアサイズ。コートはフットサルサイズぐらいでした。まずまたキーパー目線から話すとこりゃまたキーパー泣かせなルールだなぁと感じます。止めれませんよ!ジュニアサイズのゴール!ほぼ大人の身体の至近距離からのシュート!キーパー大変すぎですよ!でもそれだけ点数が入りやすいということで楽しめます。
U13と同じで結構ガチ。自分らのプライドを掛けて戦っていました。
このルールは結構見応えがあって迫力がありました。フットサルと同じでスピーディーな連携やスーパーテクニックがたくさんみれて楽しかったです。前回の記事でフットサルのルールが細かすぎてこれは改善したい!と話しましたがこのルールなら良い感じですね。ドイツでは室内サッカーはこれが主流らしいです。

この日はホッホドルフの結果は残念ながら予選敗退となりました。印象に残ったのは2試合目。対戦相手はフライブルガーFC。格上です。そしてキチコーチの古巣。その話をしたそうで「俺たちの強さをみせてやるよ。」と頼もしい声をキチコーチにかけてコートに向かいました。試合内容はやはりフライブルガーFC優位。常にボールを相手に握られ、なかなか攻められない。しかし守備時にはものすごい集中力。選手全員が奮闘していました。結果は残念ながら0-6。結果だけ見ると惨敗です。しかしシュートまで行く場面も見られましたし、選手らが自分らのやるべきことを理解し団結できたすごくいい内容でした。選手らはいいやつらだなぁということとキチコーチは慕われてるんだなぁとものすごく感じられる試合でした。コーチの古巣だからという理由があったからかもしれませんが、格上である相手に何点取られても10分間戦い続け最後まで諦めずに1点取って一矢報いてやろうとする彼らの姿はめちゃくちゃかっこよかったです。日本の僕のチームの子どもたちに見せたかったです。

番外編。
今日は滞在許可証をやっと取得しました。しかしなぜか2ヶ月足りない。家に帰ってから気付きました。まだこれからその2ヶ月分を貰うための戦いがあります、、、🥲
65歳の部屋主さんが手伝ってくれました。今日外国人局にいくのもついてきてくれました。いつもお世話になりっぱなしで甘えまくってるドイツのお父さんです。外国人局の帰り道「カイタ!ちょっと寄り道してもいいか?」と言われついて行きました。余談ですが、カイタ!と呼ぶのはドイツ語は「ei」で「アイ」と発音するので「Keita」は「カイタ」になるのです。それはそれで気に入ってるので訂正してません笑
寄り道の場所は老人ホームでした。ビールがたくさん入った重いビールケースをお土産に彼の友人の部屋に訪れました。部屋は若干アンモニア臭もする、結構キツい匂い。部屋も結構散らかってました。しかしこの匂いや散らかり具合は僕は懐かしさを感じます。ドイツに来る前まで理学療法士として老人保健施設で働いていたためです。中には歩くのに歩行器が必要なお爺さん。歩くのは大変そうで多少の介護も必要な感じですがそんなことを感じさせない程パワフル!すぐ僕の顔をみると自己紹介をしてくれ、握手をし友達になりました。僕はその日SCフライブルクの胸マークが入ったパーカーを着ていました。それをみるとすぐに「おまえ!SCフライブルクがすきなのか!日本人でもいるのか!」と興奮。お土産で持ってきたビールをすぐに3本開け乾杯しました(昼間)。
そういえばこの人はSCフライブルクの試合がある日は必ずクラブハウスに来ているな。と思い出しました。今はW杯もあってオフシーズン。試合がないのでほぼ出掛けないそうです。そのため部屋主さんは友人の様子を定期的に覗きに来ているようです。ちなみに部屋主さんもSCフライブルクのファンです。
この歩行器で歩く老人は毎週必ずクラブハウスに訪れ、試合開始30分前には最前列で着席し、SCフライブルクを応援します。いいプレーには全力で拍手と「ゼアグット!!!」と叫び、悪いプレーには机を思い切りぶっ叩いて怒ります。試合に勝つとクラブの仲間達と大喜び。部屋主さんもアウェイ戦はクラブハウスに必ず行きます。観戦の仕方はみんなあんな感じです。そして部屋主さんはホーム戦ではスタジアムでビールやホットドッグを売る売店で働きます。その様子を見かけましたが忙しそうにしながらも幸せそうに働きます。時々夜中になってしまう程遅くなる時もありますが、SCフライブルクが試合に勝つと歌いながら帰ってきます。部屋主さんがスタジアムで働いたお金はどこにいくのでしょう?部屋主さんには入りません。クラブの資金として使うのです。さらに部屋主さんはクラブに援助金を寄付しているのです。部屋主さんはそのクラブの運営や管理にも関わっています。全てボランティアです。そしてはじめて僕に会った時すぐにクラブハウスに連れていき、「みろ!これがおれらのクラブなんだ!」と自慢げに話すのです。
こんな老人がたくさんいるのです。因みに紹介した2人はサッカー経験者ではありません。これは日本にはない文化です。さすがサッカーが国技であるドイツ。僕がじじいになった時にこんな風になりたいなぁといつも思わされます。その元気さと人を助ける精神に憧れます。クラブは彼らの生き甲斐でありもう一つの家なのです。

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