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#51 様々なコーチを見て、いいところの共通点を見つける。出来ないことは悪いことではない場面に出会う。

こんばんは。今日も最近通ってるホッホドルフとは別のクラブの練習を見に行きました。このクラブも今はお休み期間で人数少なめ。同じように練習をしてから、Bチームと練習試合をしてました。Bチームにも良い選手はたくさんいて、見ててなかなか面白かったです。Aチームが勝ちましたが、先制したのはBチーム。彼らも戦う力を持っていますね。

・ゲートを通し、狙いを共有していく、
ホッホドルフでもゲートを通してシュートを打つと言うルールがあるミニゲームをやることがあります。今日のクラブでの最初のパス練習でも、ワンタッチパスからのゲートを通すメニューを。その後にも同じようなシチュエーションからゲートを通してスルーパスを出し、そのままシュート練習に。
この「ゲートを通す」練習は選手らのチャンスメイクや狙いの共有ができる良い練習だと感じます。
チームでどんな狙いを持つのか?それはどのようにやるのか?強さは?速さは?それらを試合の1シチュエーションを相当し、反復し意識を共有します。このクラブはあまりまだ見れてないのでわかりませんが、その共有した意識で縦にパスが出た時、ホッホドルフでは必ず褒めます。
チームでどんなプレーを狙うのかを練習に入れ、身体と頭で覚えていく。そして無意識化でも試合でそれを実行し、チーム全体で狙っていく。練習で学習し試合で実行。スムーズな学習の流れができていました。

・出来ないことは悪いことではない。
過去に記事として書きましたが、きちゼミにてこんな話が。「出来ないことは悪いことではない。それを出来る様になれば君はもっと成長ができるよ。」と。

今日まさにキチコーチ以外のドイツのコーチがそれをやっている場面に出会いました。
U15の練習で。先程書いたゲートにパスを通し、シュートと言う練習をしていました。
そこでコーチが途中で練習を止めてこんな話を「パスをもらう側はしっかり声を出してタイミングを合わせよう。「ヘイ!」このように大きな声で、アピールするんだ!」
そのコーチのお手本の「ヘイ!」はグラウンド中に響き渡る程力強く、どの選手よりも大きな声でした。
そしてその説明をした直後、選手は「ヘイ、、、」と弱々しい呼び込み。
僕だったら「おいおい、ついさっき話したばっかだろう?もっと大きな声で!」とつい言ってしまいそうな場面でした。だって声を出すことは誰出来るはずのことだから。
しかしそのコーチは「そうそう!」と手を叩いてほめます。15歳で思春期の子どもたち全員が大きな声で全力で呼び込むことは難しいことを理解しているのでしょう。中にはコーチに負けない声で呼び込む選手もいました。そんな雰囲気で段々とその声がさらによく聞こえてくるようになり、はじめに弱々しい呼び込みをした選手も終わる頃にはハッキリと、そして素晴らしいタイミングで声を出していました。
単なる「声を出す。」という誰でも出来るはずのことでも、コーチは出来ないことは悪いことじゃなくて、それをやろうとしてることを尊重していたのでしょう。
サッカー以外の要素でもそれを徹底している姿から学ぶことができました。

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