【インター受験豆知識】デイケアとプリスクールの違い
子どもの早期教育において、インターナショナルスクールへの入学を考える方が増えています。ここ数年で新設のインターナショナルスクールも増えました。選択肢が増える中で、どのようにお子さんにあったスクールを探すのか悩んでいる方も多いと思います。
我々がお話を聞く中で、意外と知られていないのがデイケアとプリスクールの違いです。どちらも子どもの成長と発達をサポートする施設ですが、その目的やプログラム内容、対象年齢には明確な違いがあります。本記事では、デイケアとプリスクールの特徴を詳しく解説し、どちらがあなたのお子さまに最適な選択肢であるかを考える手助けをいたします。
まず、アメリカやイギリスでは、どのように定義されているのかを見てみましょう。
イギリス
デイケア(保育所)
0歳から5歳までの子どもを受け入れる
柔軟な保育サービスを提供し、通常は長時間営業
主に親が働いている間の世話と監督に重点を置く
遊び、社会性、学習のための様々な活動を提供
食事や送迎などの追加サービスを提供する場合もある
プリスクール(幼稚園)
通常2歳から5歳の子どもを対象とする
より構造化された学習環境
早期教育基礎段階(EYFS)カリキュラムに従う
小学校入学準備に重点を置く
通常、学校の時間帯と学期に合わせて運営される
アメリカ
デイケア
乳児から学齢期の子どもまで受け入れる
長時間の柔軟な保育サービスを提供
主に世話と監督に重点を置く
教育的活動を提供する場合もあるが、プリスクールほど構造化されていない
プリスクール(幼稚園)
通常3歳から5歳の子どもを対象とする
より構造化された学習環境
早期教育に焦点を当てたカリキュラムに従う
小学校入学準備を行う
通常、学校の時間帯と学期に合わせて運営される
主な違い
年齢:デイケアは一般的により幼い子どもを受け入れ、プリスクールは、3歳位~受け入れを開始するところが多い。
目的:デイケアは世話と監督を重視し、プリスクールは早期教育と学校準備を優先する。
学習について:プリスクールはデイケアと比べてより構造化された学習環境を提供する。
時間:デイケアはプリスクールと比べてより柔軟で長時間のサービスを提供することが多い。
スタッフの資格:プリスクールの教師は通常、デイケアのスタッフよりも専門的な教育資格が必要とされる。
これらをみると、日本の保育園と幼稚園の違いに似ていますね。日本の保育園や幼稚園は、明確に定義されていますが、インターナショナルスクールにおいては、呼び方も様々です。
日本では、保育園か幼稚園かにするかは、保護者にとって大きな決断かと思います。
一方で、インターナショナルスクールを選択する際には、選択基準は「英語が話せるようになるか」という視点になることが大半ではないでしょうか。
幼児期の教育は、その後の進路にも影響する大切な時期です。インターナショナルスクールを選択する際には、一度お子さんやご家庭にとって何が大切か、どんな環境が良いかを検討されることをおすすめします。
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