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#05 G10としての1年間、どう過ごす?

皆さんこんにちは!
前回、10年生の大切さと評定平均について説明した記事にて予告した通り、高校3年間の過ごし方について学年別に紹介する記事を書こうと思ったのですが、またまた10年生まで書き終えた時点で内容が膨らみ過ぎてしまったので、今回も10年生に焦点を絞らせていただきます。

2週間連続で主に10年生のみを取り扱った記事となってしまい恐縮ですが、他の学年の皆さんにも関連性がある内容も含んでいるのでぜひ目を通してみてください!次回こそはIBでの2年間を主に取り上げ、その過ごし方についての記事を仕上げようと思っています。

毎回書いているように、紹介しているのはあくまで個人の考えであり、状況が以前とは異なっていることもあるので、一つの参考として考えてくれるとありがたいです!(また、多少の誤字・脱字等はご容赦ください)

「高校生活の4つの柱」とは?

これは高校での3年間、特にIB生や総合型選抜・推薦入試を受験する予定の生徒が取り組むべきことをざっくり簡略化してまとめると、主に4つに分類できるな~という思い付きから勝手に設定した概念です。その4つとは、

  1. 勉強

  2. 課題

  3. 課外活動

  4. 受験対策

です。もちろん、「高校3年間はこれらのみに集中するべきだ」と言いたい訳ではなく、楽しんだりする時間も作って高校生活を満喫してほしいと思いますが、あくまで高校生が少なからず向き合わなければならない要素を4つ挙げた、ということです。

実際には、これら4つの柱は相互に関係しており、例えば課外活動が面接の材料になることで受験対策につながったりします。このことを表した図が以下のものとなります。

Figure 1. Study-Assignment-Extracurricular-University Nexus

この図から、4つの柱を独立のものとして扱うのではなく、関連付けることで効率よく取り組んでいけると理想的だ、ということが分かると思います。これが、以前軽く触れた「CASを志望学部に結び付ける」という提案の背景にもなっています。

4つの柱に対する学年別の取り組みとは?

高校生活の4つの柱がどんなものかお分かりいただけたでしょうか?それぞれの柱に対して、高校3年間を通して取り組むべき内容は変わってくるので、これから一学年ごとに見ていきましょう!

…と書いたものの、今回取り上げるのは10年生のみです。残りの2学年分は次回までしばしお待ちください!

10年生:受験対策も視野に入れながら、まんべんなく積極的に!

【勉強】
前回の記事で書いたように、10年生は科目数が多いため、評定平均を維持するためには特に効率的な定期試験対策を重視する必要があります。また、10年生の学習内容は必ずしもIBに直結する訳ではありませんが、例えば日本語数学のほうがIBの Math AA SL 範囲よりも発展していたりするので、この一年を乗り切ることでIBでの順調なスタートが切れると思います。10年生の間に勉強するスキルや基礎学力をしっかり身に着けておくと、IBに限らず、後に活きてくるので、気を抜かずに取り組みましょう!

【課題】
しつこいようですが、多くの科目の課題を高い水準で、期限内にこなしていくのは簡単ではありません。10年生の課題の特徴として、長期的・大規模な個人・グループプロジェクトが課されることもありますし、成績評価の大部分を占める課題もあったりします。そのため、課題には力を抜かずに、真剣に向き合っていく習慣を付けることをお勧めします。また、単に課題要件を満たすだけでなく、自分がどれくらいの時間を費やせばどれくらいのクオリティーの提出物を仕上げられるのか感覚をつかんだり、自分が発揮できるクオリティーの限界に挑戦してみるのも、IBでの課題ラッシュを耐久するうえで役に立つ経験になると思います(例えば100枚を超えるスライドを準備したり、1万字を超えるレポートを書いたりすると、大抵の課題は怖くなくなります笑)。

【課外活動】
10年生の間はまだ正式にCASは始まりませんが、積極的に課外活動に取り組むことで志望理由書や面接で語れる内容が広がりますし、既に始めた活動や考えた案を来年以降、実際のCASにつなげていくこともできます。11年生になるとすぐにCASについての説明を受け、2年間の計画を立てるように指導されると思いますが、このタイミングで0からCASのプランを考えるのは大変です。そのうえ、特に受験を意識して課外活動を検討したいという場合、2年間という期間は案外短いので、早い段階から準備するほど成功の可能性が高まります。

【受験対策】
実は、10年生の時に行うIBの科目選択によって既に、受験できる大学や学科が決まってしまいます。例えば、医学科を目指したいと思っているのにもかかわらず IB Chemistry を選択せずに Art や Music を選択してしまうと、受験できる大学は非常に限られてしまいます。そのため、10年生の時点では自分の志望校、学科、入試形態などを最低でも大まかに決めておく必要性があるのです。

これを実現するためにも、夏休み等を利用して少しでも興味がある大学のオープンキャンパスを巡ってみてください!暑い中、遠くに出向くよりエアコンの効いた家で快適に過ごしたいという気持ちはよく分かりますが、これから4年間(ないしは6年以上)通う大学を決めるのは大きな決断だと思いませんか?一度もキャンパスを訪れたことがないまま受験となると面接の際に知識不足が露呈してしまう可能性もありますし、仮に入学できても自分に合わなかったら大学生活最初の1か月でやる気が0になります

つまり、10年生の段階から受験、そして大学入学後の自分に対する意識をはっきりと持つことがとても大切、ということになります。

11年生:課外活動を積極的に行いながら勉強も、課題は早めに!

※次回詳しく見ていきます

12年生:課題に溺れず、勉強と受験対策を進められる余裕を!

※次回詳しく見ていきます

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