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#03 IB生の定期試験への向き合い方は?

皆さんこんにちは、更新がやや遅くなってしまいすみません!
そろそろ前期中間試験がやって来てしまう…ということで、今回は「IB生は定期試験とどう向き合っていくべきか」というテーマに対する考えを紹介します。

あくまで個人的な見解が中心となってしまいますが、少しでも参考になれば幸いです。また、前期中間試験に限らず、IB生として受ける最初の定期試験から最後の定期試験(模擬試験)までのフローを一挙にお伝えします!

書いているうちにかなり長くなってしまったのですが、まずは皆さんが次に受けるテストの見出しを確認するところから始めてみて、さらにその先まで読み進めてくれると嬉しいです。

模擬試験までの定期試験とはどう向き合う?

GKAのIBDP生が受ける定期試験は計6回で、12年生の前期期末試験は模擬試験(Mock Exam)となります。裏を返すと、模擬試験に向けた経験を積む機会は5回しかない、ということです。もちろん、評定平均の維持の観点からも定期試験は大切ですが、最終試験(Final Exam)を見越して、この貴重な機会を有意義に使ってください

では、具体的に各定期試験ではどのような点を意識するのが良いのでしょうか?以下に全5回分の定期試験に関するポイントをまとめてみました!

G11 前期中間試験

IB生として初めての定期試験。MYPとは試験形式も大きく異なるため、戸惑いを感じることも多いと思います。いくつか頭に入れておくと良い点を挙げるならば、

  • IBの試験では基本的に black or blue pen を使用する

  • MCQ (Multiple Choice Question) や図は鉛筆で記入する

  • 試験時間はとても長いようで短いので時間配分には注意する

  • 試験時間開始前に5分間の Reading Time がある(MCQ以外)

といったところです。まずは無理に点を稼ぐことを考えるより、(力試しのようなつもりで)感覚をつかみ、着実に基礎を身に着けていきましょう

G11 前期期末試験

IB最終試験では2年間で習った内容全てが試験範囲となります。そのため、定期試験でも原則的に試験範囲は拡大する一方前回の試験範囲も復習しつつ、新たに習った範囲もしっかり消化していきましょう。この段階では、徐々にIBの試験スタイルに慣れていくことが重要です(特に前回とは別の Paper が出題される場合)。

前回の試験でうまくいった人は、今回もその成績を維持することを目標にしましょう(一見簡単な話に聞こえますが、範囲が増えて内容も濃くなる中これを成し遂げるのはとても難しいです)。前回の試験で失敗してしまった人は、勉強法を工夫するなど、反省点を活かして上を目指しましょう!

G11 後期中間試験

実はこの試験が既に、模擬試験までの5回の定期試験の中では折り返し地点となります。そろそろ試験範囲を最初から最後まで復習するのは大変、と感じるのではないでしょうか?限られた時間の中で効率的に試験対策をするには、復習に濃淡を付ける必要があります。例えば、Kognity の Strength Test を活用し、自分の弱点を見つけてその分野を重点的に復習する、という方法が一例として挙げられます。極端な話、前回の試験対策で完璧にマスターした分野は、忘れていなければ全く勉強し直す必要はないわけです。

勉強法に関しても、試験を受けるときの姿勢に関しても、最適な方法というのは人それぞれです。自分なりの方法を見つけるために色々実験してみるなら、ここら辺のタイミングがベストです!Mock や Final が近づくにつれ、段々と冒険しづらくなってしまうので、早い段階で自分のスタイルを確立し、自信をもって試験に臨めるようにしましょう!

G11 後期期末試験

冬休みが明けると、本格的に課題漬けの期間が始まります。勉強時間の確保が厳しくなる中、試験範囲は一方的に増えていくため、試験範囲をくまなく復習することは現実的に不可能です。なので、ワークシートを片っ端から取り出して見返したり、ノートを頭から読み返してまとめることはお勧めできません。この頃には勉強法に関しても、試験を受けるときの姿勢に関しても、自分のスタイルを確立できていることが理想です。いくつか意識しておくと良い点を挙げるならば、

  • どれくらい勉強するのが自分にとって最適か(期間・頻度・量)

  • どのツールが効率的な学習に有効か(Kognity・Textbook・Worksheet・ノートなど人それぞれ)

  • Reading Time をどう活用するか(貴重な5分間を無駄にしない!)

  • タイムマネジメントや問題を解く順番の工夫(飛ばすのも一つの選択肢、特に Essay 系は計画と実際に書く時間の配分まで決める

  • 自分に合ったペン探し(相棒決めは非常に大切!)

といったところです。HL範囲の学習が始まる前に、SL範囲を完璧に仕上げるつもりで対策しましょう!

G12 前期中間試験

いよいよ Mock 前、最後の定期試験です。この回が他の回と大きく異なるのは、成績評価に直接的な影響が無いという点です。しかし、この回の出来を鑑みたうえで Grade Forecasts(予測点、見込み点とは別物)が出されるため、気を抜かないようにしましょう!出願期間が早く、見込み点を出すのが間に合わない場合はこの点数を大学に送ることもあります。さらに、見込み点(Predicted Grades)は原則的に Mock の点数によって決まりますが、それ以前の定期試験の点数が低かった場合には Predicted を低めに見積もられてしまう可能性もあるので、十分注意しましょう。

ちなみにですが、理系科目のHLを選択している場合、今まで通りの努力を継続しただけではこの回と Mock で点数が下がってしまう、という覚悟を持って欲しいです。急に重い内容になってしまい恐縮なのですが、裏を返すと努力次第で理系科目は点数を比較的伸ばしやすいので、今まで以上に力を入れて学習してみてください!参考までに、自分自身の試験での得点率の推移を載せておきます。

Figure 1. Change in My Exam Scores [%]

模擬試験に向けてどうすれば良い?

想定していた以上に内容が膨らんでしまったため、Mock に関する詳しい説明や上のグラフに対する補足などは、また別の機会に改めて行いたいと考えています。一言だけ Mock に関して言うならば、「できればここまでに一通り完成させて残りは維持するのみ、という状況を作ろう」です。12年生に上がった時に「まだ Final までは半年ちょいある」と思うのと、「もう Mock まで5か月弱しかない」というマインドを持ち、早い段階から心構えをしておくのでは見込み点が大きく異なってきます。日本の大学に出願する際には、まずはこの見込み点を使うことがほとんどなので、Mock は実質 Final と同等か、人によってはそれ以上に重要な試験となり得る、ということを認識しておいてください!

定期試験との向き合い方については以上です。今回は試験に向けた勉強法や Mock および Final の詳細には踏み込めなかったのですが、これらの点についても後程記事を書きたいと思っているので、何か具体的なリクエストがあればお願いします!

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