2021年1月に読んでよかった本、買ってよかったもの

■読んでよかった本

転職の思考法

『天才を殺す凡人』の著者、北野唯我さんの一冊。

サブタイトルの「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む」に引きつけられ、手にとった。

「いつでも転職できる状態」をつくるために必要な「判断基準=思考の軸」とは何か。
転職を考える会社員を主人公にストーリー調で書かれており、とても読みやすい。
転職に必要な小手先のテクニックではなく、自分のキャリアをいかにつくっていくのか?という長期的な視点から書かれているので、転職希望者の本質的な悩みにグッと寄りそってくれている安心感があった。

個人的には2つのフレーズが印象に残っている。

「才能は不平等だが、ポジショニングは平等」
「君のような人間には、心から楽しめることなんて必要ないと言っているんだ。むしろ必要なのは、心から楽しめる『状態』なんだ」

Audibleなら無料で読めますよ。

「わがまま」がチームを強くする

これまでサイボウズが蓄積してきたチームワークのノウハウがまとめられている。全体的に、よくあるチームビルディングの本と書いてある内容はほとんど変わらない。
ただ、サイボウズの文化としての「質問責任・説明責任」がおもしろかった。
言いにくいことが言いやすくなるだけでなく、社内の愚痴や文句を建設的な議論へと引き上げることで、イノベーションの源泉となりうるのが、この文化のいいところだと思う。
言われてみれば当たり前なんだけど、言葉にして説明されると理解がより深まる。

特に印象的だったのが、このフレーズ。

サイボウズでは、一つひとつの質問に誠実に対応することを、いま自分がやっている作業よりも優先してよいというルールになっている

このフレーズを目にしたときに、これまで自分が関わってきたあらゆる上司や同僚が頭に浮かびました。
質問してもPCから目線をずらさなかったり、「この作業が終わってから」と言われそのまま放置されたり。こういう人ってみなさんの周りにもきっといるはず。

わがまま自体が問題なのではなく、わがままと現実のギャップが問題

良くないことだと分かってはいるのに、問題と相手の人格を一緒くたに考えてしまうことがある。反省。

最軽量のマネジメント

サイボウズの副社長である山田さんが著した、これからのマネージャーのあり方に関する一冊。

上司から渡される達成目標。将来の会社を担う人材として育成しなければいけない部下たち。
プレイングマネージャーとして多忙な毎日を送るマネージャーの理想の立ち回りとは?

マネジャーが「みんなを統率する」、みんなを「同じように動かす」なんてムリ

サイボウズを立て直すにあたって、マネジャーとしてのこれまでの理想を捨て、いろいろなことを諦めることから始めたという山田さん。
山田さんの豊富な経験から、新しい時代の理想のマネジャー像がひも解かれていきます。

個人的には、いまの若者の考える人生観・世界観として、このフレーズが心に残っている。

働くこと、楽しむこと、生きることがゆるやかに接続している状態が、新しい時代を生きる若者の目指す世界

このフレーズを見たときに、なんの違和感もなく、スッと「あぁそうだよな」と自分のことを客観視できた。

自分はまだマネージャーではないけれど、この本を読んだことが、自分がお世話になっているマネージャーとの接し方が変わるきっかけになったと思う。

史記 武帝紀

前漢の第7代皇帝、武帝の生涯を描いた歴史小説。
これまでの人生でベスト3に入る良書だった……。

歴史物といえば、秦の始皇帝、嬴政(えいせい)の軌跡を描く『キングダム』のブームが頭に浮かぶ。もし『キングダム』が好きであれば、この『史記 武帝紀』もハマるはず。
全部で7巻あるけれど、あっという間に駆け抜ける。特に最終巻の7巻は、泣けるシーンがありすぎて困った(活字でも涙が出るなんて久しぶりの経験でした)。

たまたま『史記 武帝紀』にも”えいせい(衛青)”という名前の人物が登場するですが、『キングダム』に劣らず彼がかっこいいんだよなぁ……。

前漢を生きるそれぞれのキャラクターが、国内の政治やそれぞれの立場、遊牧民族の匈奴(きょうど)との闘いを通じて自分の人生と向き合い、国とは?生きるとは?そして、死とは何かを考えます。

登場人物の全員がカッコいい。カッコよすぎる。
「刮目せよ、英傑たちの物語を。慟哭せよ、天道を求めし漢たち。」のキャッチコピーにふさわしい大作。
気になる人はぜひ読んでみてください。

思考の整理学

知識を集めることについては学校や周りの大人たちから教わるけれど、知識でいっぱいになった頭をどうやって整理するかまでは誰も教えてくれない。
そしてその整理方法について自分で考えることもしない。

そのツケが日常生活にも出てきている。

「捨てちゃダメなものを、気がつかないうちに捨ててしまった」
「モノが多すぎて、探し物を見つけるまでに時間がかかる」

こういう後悔をしなくてはならないのは、日ごろ整理の方法を考えたことがないからである

その通りすぎてぐうの音も出ない。

とは言っても「じゃあ思考の整理ってどうやればいいの?」が分からない。
そんな悩みに寄り添ってくれるのが本書だ。

そもそも「考えるとは何か?」からスタートし、実際に考えるときに役に立つ思考のフレームワークの紹介まで丁寧に解説してくれる。

この本の刊行が1983年というのも驚き。
すでに当時の外山さんは、コンピューターと人間を対比させ、人間にしかできないこと・人間が注力するべきことや、いまでいうオープン・イノベーションの重要性を本書で指摘している。

これまでに124刷・253万部突破というのもうなずける一冊でした。
大学生に大人気の本みたいですが、むしろ頭のかた〜い大人にオススメの一冊だと思います。

わかりやすさの罪

ここに何を書くべきなのか、自分でもよくわからない。わからないんだけれど、それでいいんだと思える。知りたければ、とにかく読んでほしい。
自分が中学生くらいのときに読みたかったな……。

一生をかけてでも知り得ないたくさんの情報のなかで生きているけれど、自分にはわかり得ないものをわかろうとする姿勢は一生忘れないでいたいな、と思いました。

■買ってよかったもの

POTA BIKE(ポタバイク) ハンドルセンターポーチ

自転車のハンドルにつけるドリンクホルダー兼小物入れ。
こうやって使います。

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(写真:POTA BIKE ハンドルセンターポーチより)

ハンドルが地面と水平のタイプでも問題なし。
ブロンプトンという自転車ブランド向けの商品だけど、他ブランドのマイ自転車でも問題なく使えている。

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(写真:POTA BIKE ハンドルセンターポーチより)

最近は自転車によく乗っている。
コロナで人混みを避けているのが理由のひとつ。それに、冬でも雪が降らない地域に引っ越したことで、冬でも自転車に乗れるのが楽しくて仕方がないのだ。

自転車に乗るときには、ドリンクやスマホ、鍵をわざわざリュックに入れていたけれど、これを買ってからは手ぶらでよくなった。快適すぎる。
信号待ちのときに、サッと取り出せるのが何よりも嬉しい。

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(写真:POTA BIKE ハンドルセンターポーチより)

ロードバイクやクロスバイク向けにステムサイドポーチもある。

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(写真:POTA BIKE ハンドルセンターポーチより)

ちなみに、POTA BIKE(ポタバイク) ハンドルステムポーチ2もある。
ケースの直径がちょっと大きくなったのと、巾着部分の開閉がラクになったらしい。
そしてなんとハンドルセンター・ステムサイドの両方に対応しているようです。これは嬉しいですね。

このポーチのおかげで、これからの自転車ライフが今までよりもっと楽しくなりそう。はやく暖かくならないかな。

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