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気候変動、廃棄物から作られた航空燃料が劇的にCO2排出を削減(要約)

海外のニュースを分かりやすく要約して発信します。
今回はBBCニュースです。

通常植物由来のバイオ燃料はメタンガスに変換されて利用されますが、
米国の研究者は、これを航空燃料にも使われるパラフィンに変換する方法を見つけたと発表しました。

この燃料により、従来比165パーセント温室効果ガスの削減が可能との事です。

これらは現在主に食物廃棄物から取得されているメタンガス生成をパラフィン生成に改良することにより可能となりました。

パラフィンからの特定の生成物は、現在の航空燃料の70パーセントの部分に混ぜて使うことができます。

この航空燃料により、航空燃料から排出されるCO2の削減、食物を土壌に埋めた場合に発生するメタンガスの削減、さらに地球温暖化に重要な影響を与える航空燃料から排出される「すす」の削減を行うことが可能です。

確かに環境保護団体は、航空機の便数を減らせと議論します。排出を削減するという事は論文の著者も同意しています。ただ、現状でも対策が欲しいという実利主義的な面もあり、その点を追求したという事です。現在、航空業界では、需要の増加と排出ガス削減の対応という難しい岐路に立たされています。航空燃料の需要は、今世紀中ごろには倍増すると予測されており、同時に温室効果ガスの削減50パーセントの目標も達成する必要があります。

技術好きの放送部出身の私としては、翻訳のがいのある内容でした。科学技術というものはいつも理想と現実の岐路にたたされた部分で発生しますね。暗いニュースばかりの世の中ですが、人類の能力を信用したいものですね。

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