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櫻坂46のZOZOマリンスタジアムライブに行った話(後編)

小雨降る11月のZOZOマリン(きびしい)

そんなこんなで2日目もライブを見た。

前編はこちら


この日は天気は小雨というか霧雨というかくらいの少なめの雨が降っていた。

よって1日目よりも気温は低い。

貼らないタイプのホッカイロを持ってライブに挑む事となる。

元気な関西学生Buddiesさん

席はアリーナ席だった。D6ブロック。下手側。

1日目はバクステ席で友人と2人だったが、今回は1人心細い。

私の右隣りには50代後半〜60代前半くらいのおじさまbuddies。

左隣りには関西弁で話す若めの関西buddiesが座っていた。

そしてその中間くらいの年齢であろうbuddiesのしめじ。

おじさまは少しお年を召した風の香りがして、少しテンションが下がった。

が、以前にでんぱ組inc.を幕張で見た時に体臭激ヤバじじいがずっと隣にいたことを思い出したら大したことはない。

左隣の関西buddiesくんは始まる前からワクワクが止まらない様子で、しきりに「昨日より見やすい!」「れなぁこうへんかなぁ」などと2人で話していた。

たぶん遠征で来てるだろうし、楽しそうだなぁと思っていると、隣の関西buddiesくんが「日向坂好きなんすか?」と唐突に声をかけてきた。

恐るべきコミュ力というか、図々しさというか。
私が持っていたペンライトは1本がW-KEYAKIフェスのペンラ。
もう一本はひな誕祭のペンラだった。

そこを突っ込まれたのは分かるのだが、今考えるとなんか少し失礼なやつだな。若いなと思っていたからその時は何も思わなかったけど。

「ええ、まぁはい…」

そう私が答えると

関西buddiesくんが「櫻のライブ初めてっすか!?」

と聞いてきた。

彼に悪気がないのはなんとなくわかる。

なんとなくわかるけど、そんな同級生のウザイヤツ的な絡まれ方をされたのが15年ぶりくらいで面食らってしまった。

私は「いや、まぁ、欅坂の頃から一応~」

と返したところで、隣の関バディ君2号が「いや、だってW-KEYAKI持ってるじゃん」と私がギリ聞こえちゃうくらいの声量で耳打ちしてた。

「あ、そうなんすね!すみません!」

関バディ君は慌てて私に謝った。

私「いえいえいえ…」

なんか話始めたらずっとこの子たち話そうだなぁと思って、それ以上会話はしなかった。

まだ開演待ちの状態で私の左後ろ側、内野三塁側席の後ろの方で歓声があがった。

関係者席っぽいところに誰かいるようだった。

双眼鏡で確認してみる。
つっちーと澤部だ。(土田さん、澤部さん)
日曜日につっちーが見に来る流れは昔からだし、さすがの澤部さんも日曜日はぽかぽかがないのでスケジュール空いていらした感じ(というかこれってそこさくとしてのギャラ出るのかな?)。

見る側の準備は整いきって、2日目のステージの幕が開けた。

大きい会場は二日目良くなりがち

ここまでスタジアム規模のライブになると、いつも感じることなのだが、大きさの利を演者側が捉えることができる2日目以降は初日よりライブが良くなる傾向にあると思う。

一曲目は昨日と同じく「Buddies」だった。
活動休止していたえんぴかちゃんが復活。
このサプライズで場内が一気に上がる。

セトリ的には前日とあまり変わらない前半のたたみかけだったが、アリーナでステージの演出を見るのは(当たり前だが)最高だった。

特にこの広いステージに慣れてきた3期生が繰り出す「夏の近道」「Anthem time」は昨日以上に盛り上がっているように思えた。ここまで大きな会場だとクオリティうんぬんよりもエネルギーの出しどころが重要になってくる。

バックステージでは遠目に見る虚無虚無タイムだったゴンドラ曲もアリーナ後方席にいた私にはありがたく肉眼で確認できる森田ひかるちゃんは天使のような可愛さだった。

MCを挟んで、選抜落ちしたバックスメンバーたちによるライブも二日目に意味を持たせるアクセントとなった。

私自身はバックス(選抜落ち)って概念が数年アイドルを推していてもなかなか理解しにくい部分ではあったけど、実際にライブにかけるハングリーさがダイレクトにパフォーマンスに影響する。

条件反射で泣けちゃうのよ

「条件反射で泣けてくる」は天ちゃんの圧倒的な表現力に寄るものだと感じていたけれど、今回のバックスメンバー、特にセンターを務めた井上梨名の不器用ながらに自分を出し切る表現で会場をロックしていたように思う。髪の毛を青に染めて、みぃちゃんがいない分も懸命にグループを今回引っ張っていた齋藤冬優花も素晴らしかった。そしてバックスライブにかける想いを語る姿も100%肯定できる内容だった。

「コンビナート」も初めてパフォーマンスを見たけど、いい曲だし、B面の中でももったいないくらいエネルギーを持っている。本物のコンビナートよろしくペンラのオレンジの明かりが印象的だった。
個人的にスタオバのB面はガンガン披露して欲しいと思っていたので、「風の音」も聞きたかった。

本編終盤の「Cool」「流れ弾」は待ってましたという感じで会場全体盛り上がっていたし、この攻め方をパターンとしてもってこれるようになった櫻坂は強い。

「流れ弾」のサビなんてメンバーの顔なんか確認できないダンスなのに熱狂できる稀有なナンバーだ。

至極のキラーチューン「BAN」

そして「BAN」ですよ。
ツアーでも披露した三期生 石森から間奏を挟んで二期生 森田にセンターがバトンタッチして全員で踊るパフォーマンス。単純だけど、めちゃかっこいい演出なので、味がしなくなるまで続けて欲しい。

マモリビトに思いをはせる

三期生の素晴らしいパフォーマンスは続いて「マモリビト」
曲の解釈なんて100人いればみんな違って然るべきだと私は思う派なのだが、櫻だけではなく欅時代も包括して歌っているような気持ちにさせてくれる。

思えば遠くに来たもんだ……。

2017年秋に初めてアイドルのファンになって、けやかけ全部見て、全国握手会にいって、東京ドームの伝説のライブに二日間行き、絶対的センターがグループを去り、ボロボロになってしまったグループの最期を見届けた。

そして薄々ファンの中では噂になっていたけど、唐突に好きなグループの改名を知らされ、世の中はコロナで外にもろくに出られない。
そんな状況で0から始まった櫻坂46。

今まで積み上げてきた楽曲をほぼ封印、ファンももちろん離れただろう。
賛否両論しかないこのグループで新たな歴史をなんとか3年繋いできた。
アイドルの3年は本当に重い。
新たに入ってきた三期生たちが、その重さをそれぞれ受け止めた上で、加入して1年の状況で、普通の少女であれば絶対に辿りつけない場所で、3万5千人に向かってこの歌を歌っている。

そんなことが彼女たちの歌を聞いて、勝手に思い出されてきて泣けてきた。

「Start over」
イントロで観客をジャンプさせまくってきた。
足がつりそうにながら飛ぶ。20代の子までは良いと思う。
となりのおじさんなんか完全に首を上下させてるだけでした。
それ正解です。

温まりきった会場に今日一番の熱を帯びさせるのはやっぱり藤吉夏鈴だった。まさにゾーンといった具合で、完全に曲の世界に入っているし、また戻ってもこれる。これだったんだよ。私たちがずっと見たかったのは。

「承認欲求」
スタオバの時点でそうだったけど、昨日と音の鳴りが違い過ぎて、それだけでテンション爆上がりだった。単純にダンストラックだからっていうのもあるけど、アイドル曲にしては尖っているノリなので、裏打ちリズムでステップとって、間奏も頭振って楽しみたい曲でもある。2拍、4拍頭でベタに打つコールが煩わしいんだよな。

お腹いっぱい楽しんだ本編。

そして終幕へ……

アンコールに入り「僕のジレンマ」
理佐のイメージがどうしても強いけど、こういう場でしか披露できないだろうし、名曲なので定期的に再演して欲しいです。

最後は「櫻坂の詩」
この曲はマジでデザート感あるというか。
正直ほぼビリー・ジョエル「Piano Man」

感動よりも感情や興奮をすすぎ直して頂けるような曲と思います。
ありがとう櫻坂46。

規制退場でも元気な関西Buddiesさん

公演が終わり、規制退場。

隣の大学生Buddiesさんにまた話しかけられた。

大学生「(コール)うるさくしてすみません!」
さわやかに素直に言われた。

しめじ「いやー盛り上がってよかったですね~」
実際、ちょっとうるせーなって思ってたけどw 

あと、リズム感まじでなくて「おい!おい!おい!おい!」ってコールがいっつも走ってた。ホントそれは気になるから家で練習してきてほしい。
とは言いませんでした。

しめじ「どっから来たんですか~?」

大学生「自分ら奈良から昨日きて、新宿泊ってるっす!」

しめじ「へ~関西なんですね!どうやって来たんですか?」

大学生「自分らヤコバで新宿までいって、そっから海浜幕張きたんで~昨日の帰りの電車とか超混んでましたよ~」

しめじは「ヤコバ」という単語を初めて聞いたので聞き返した。

大学生「ヤコバっす!夜行バス!」

夜行バスのことを「ヤコバ」と略すのかww
なんか新宿近辺の地名かと一瞬思ってしまった。
「矢古場」みたいなww
一つ勉強になりました。
夜行バスってそれこそ大学一年くらいの時に一回大阪行くのに使ったきり、使った覚えがない。

話てみると普通の好青年で、元々乃木坂が好きでコロナ禍の改名するくらいの時に櫻坂46にハマったらしい。推しはれなぁ。

このあと何もなければ大学生Buddiesを車で最寄りまで送ってあげたかったが、この日も友人は別席で見ているため合流。

大学生たちには「ありがとうございました!」と言って球場で別れた。

まとめ

地元に帰ってきて、最寄りの人気中華屋でラーメンやら酢豚やら回鍋肉やらをたくさん食べて〆。

2日間のスタジアムライブのボリュームに圧倒されて、かつ、まだまだある彼女たちの伸びしろに期待が膨らむライブだった。

このまま迷うことなく突き進んで行ってほしい。

ただ11月のZOZOマリンはマジで寒いからやめてくれ(笑)

もしサポートしてくれたら、僕は草野球の三塁コーチャーでも頑張れます!