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ションベンタルラジオ

まずはこちらの動画をご覧ください。

2024年、一番笑った動画です。まだ1月なのでね。

ザコシはくだらな過ぎると言う人もいますが、彼はお笑いテクノなんですよ。

これで笑い過ぎて、他の芸人モノマネやってる動画も見たんですけど、僕は完全にコレがツボでした。

個人的にロジカルにお笑い語るのはナンセンスだと思うんですが、ザコシの場合、勢いでネタをやっているという声を目にすることが多いので、ちょっとこのネタについて考察していきたいと思います。

僕はお笑いマニアでもなければ、現場主義でもないので、そのハードルは下げて読んで欲しいのです。
ただ、ザコシショウさんは普通に好きな芸人さんです。

以下ザコシ敬称略で進めます。

動画冒頭

まず冒頭 0秒~
「ションベンベンベベンベンベベンベ…」と二人同時に入ってくる瞬間。
ここでまずやられます。

オリラジ元ネタの解説まではしないですが、まず中学生くらいの頃にオリラジをエンタで見ている世代としては、このリズムが入ってくると無条件に持っていかれてしまうのかもしれません。完全に脳内に刷り込まれているから。

もちろん本当は「デンデンデンデデンデンデデンデ」ですよね?
でも、ここは脳内再生されるとしたらカタカナか怪しいところです。

ザコシの場合はタイトルに「ションベン」とある通り、ある程度ションベンネタで来るだろうとい心構えをこちらはします。
そこで、いきなりひねりもなく「ションベン」がリズムよく連呼されることで、すぐに頭が笑いに破壊されます。

しかも合成編集しているための微妙なズレ
これが絶妙に揃ってない所がアナログ感を増長し、笑いに繋がります。
ハードフロアのライブでドタりを見ているかのような緊張感です。

しかし最後の「ベン!」を合わせてくるあたりが絶妙です。

その時のポーズもザコシの「シュー」やし。

見た目としては、どちらかというと藤森のモノマネクオリティーの方が高く、あんまり似てないあっちゃんはこの時点ではおざなりです。

すでにしょんべんの入口へ

7秒時点。
「ションちゃんシュシュっといったげて」と藤森らしき人がネタを始めます。
この時点で「あっちゃん」ではなく「ションちゃん」という人物の「しょんべん伝」が聞けることが発覚します。

しょんべん伝とは果たしてなんなのか?
武勇伝とは全く異なるネタなのか?
どんなしょんべん伝が飛び出すのだろうか?
様々な憶測がこの数秒で脳内を駆け巡ります。

もう頭の中はしょんべんでいっぱいです!!

衝撃の高音ボイス!!

12秒~13秒
「俺のしょんべんベストシュー!」とションちゃんが語る。

藤森「レッツしょん!!」

レッツしょんwwwwww

ここまで脳内で考えてきたしょんべんが一気に放出されてしまいました。

いや、声高すぎるしwwww

ネタに入る勢いが段違いなのだwwww

テクノでいうとメインフレーズに入る前のリムやカウベルのごとく一気にテンションを上げられます。

ネタの本筋へ

14秒~
こっからおなじみのリズムでネタに入ってくる。

「しょんべんしながら糞をする」
「すごい技と思いきや誰でもしてる」

本ネタここの1発目が秀逸過ぎる。
オリジナルへのネタのなぞり方も完璧だし、「しょんべん」「糞」であり、「おしっこ」「うんこ」ではない。
つまり小学生が考えたお笑いではなく、大の大人が本気で取り組んだ結果のワードチョイスだと伺える。

しょんちゃんのボケワードが衝撃的過ぎて、ツッコミは実はあまりにもオリラジ原文ママなことに気がつかないまま笑ってしまうのだ。

しょんべんと糞を同時にする事が凄いことだと脳内で変換されるので、実は誰でも毎日していることに、ツッコまれるまで気がつかないし、1発目だとそれが脳内で理解される前に次の「しょんべん伝しょんべん伝」というリズムに全ての解釈が流されてしまう構造になっているのだ。

秀逸なブリッジからの畳みかけ

そしてブリッジの
「しょべんべんべんべべんべん」のリズムはタイトで完璧に刻んでくる。振りつけもピッタリ。
こちらが心地よくしてほしい繋ぎの部分。
イントロ部と違ってストレスゼロなのだ。
これが編集によるものなのか、録りで合わせてるのかは僕には判断つかないが、余計に笑ってしまう。

20秒~
二本目のネタ
「しょんべん凍らせ包丁に」
「すごいそれで切ったら すでにしょんべん風味」
これも秀逸としか言えない。
コメントでもあるが「しょんべん風味で味付けするのが前提」というわけのわからない状況を表現している。
「しょんべん風味」という誰でも知ってるけど、おそらく9割9分の人間が知らないであろう「しょんべんの風味」を想像させながら、
何を切っているのかは見る人それぞれで違うという状況がカオスだ。
しかも味ではなく風味と言っていることから、ほんのりしょんべんの香りがするくらいな所が余計にリアルである。

29秒~
「しょんべんあぶってキメまくる」
「すごいそんなの吸ったらただ汚いだけ」

まずブリッジの「レッツしょん!」でボコボコに笑ってしまうw
そこを間髪入れずネタは進む。
あぶってキメまくる…のションちゃんのジェスチャーと表情がマジ。
そして誰もしたことがおそらくない空想のボケが二個目なのだが、さっきの凍らせると対極にある炙るという行為。
ここも一気に地球の裏側へ連れていかれたようなスペーシーなサウンドのボケになっている。
もうこっちは何回転もしちまってるんだよおぉ!!!!

そしてツッコミも「ただ汚いだけ」と一刀両断!!
いや、さっきはしょんべん風味と肯定してたのに、一気に梯子を外してきたww
汚いといえば最初からなのだが、三回目にしてようやく僕らはその事実に気づかされる。

35秒~
「しょんべん勢いレーザー級」
「すごいしょんべんだけで高圧洗浄」
ここでついにツッコミがボケに乗っかる形になった。二個目もボケに乗ってはいるが、包丁からの展開をさせている感じ。
こちらは補足として、しょんべんで高圧洗浄ができるよというボケだ。
普通に勢いがあって面白い状態ともかかっている。
ただ「しょんべん」と「洗浄」という切っても切り離せない関係を表現してるあたり最高にイカれてる。
いや、そんなのただ汚いだけ!ツッコミはどちらかと言えばこっちやろww
と見てる側に考える隙も与えないままリズムネタは進んでいくのだ。

ラストは歌パート

41秒~
こっから本家でもおなじみの歌パートに入ってくる。
藤森の高音パートとションちゃんの低音パートが絶妙にマッチして気持ちいい。解放のメインフレーズと言ってもいいだろう。
替え歌としての語呂合わせも完璧だ。

「意味はないけれど しょんべんしたから はなくそまるめてうんこした」

マジでしょーもないwwwww

ここで初めてしょーもなくなるんだwwww

全体の感想としてしょーもないというのはあまりにも表層的だ。

しかし、ここのフレーズがあまりにもしょーもなさすぎて、今までの作りこまれたボケとツッコミが一瞬で無になる。

しょうもない理由としてはやはり「うんこした」だろう
「はなくそ」もあるが、「うんこ」のワードはそれ以上に小学生ライクだ。

これまで頑なに「糞」と表現してきたモノを一瞬でブチ壊したのだ。

なので「こんなしょーもないネタ」感想はザコシの術中であると言える。

これがやりたいがために前振りのネタを考えたまである。

オリラジ武勇伝が全盛当時、中学生なのでこんな替え歌を普通にしてた覚えもある。ないかもしれないが。
そのくらいくだらないのよwww

笑い疲れたアウトロ

49秒~
「ええや~ん!」
全肯定してくれるザコシは最高だ。
「オッケーレッツしょんべピーポー」ここのリズムのハマり具合も異常だ。
16分のハイハット刻むような心地よさ。

「珍棒ぶらぶらブラりんぴっくで 珍棒ふるってる!」
「ションポン!」

ラストの畳みかけはもう語るのを放棄せざるを得ない。
珍棒がなんなのかもうこの際どうでもいいからだ。
珍棒がブラブラしてブラリンピックなる競技大会が世界のどこか…たぶんフランスあたりだろう。
フランスで行われたブラリンピックにザコシは出た事があって、そこで珍棒をふるった経験を最後に伝えたかったのだと思う。。
だから手でぶらぶら、股間のあたりをぶらぶらさせるジェスチャーをしたんだろう。

もうダメだw笑い疲れたw

ションポン!ってwww 

さいごションポン!ってなにwww

本家はペケポンだったよね?

ションポンってなんか中華料理風に言わないでくれwww

立ち姿もオリジナルを踏襲していて芸が細かい。

もうどうでもいい。

ションポン!でこのブラリンピックは幕を閉じる。

今まで食らったパンチ、激烈なビート。

それはもうここで終わりだよ。

そういうことなんだ。

意味の分かんなさが、後を引くもしっかりネタを終わられる。

その後、動画は運棒登録を促してくるが、もうこのクールダウンすらわらけてきます。

本当にこの一分未満のネタで何度も繰り返し見てしまった。

皆様にもお勧めできる元気の出る動画です。

ぜひご賞味あれ(しょんべん風味で)

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