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キャリアコンサルタント勉強体験記

ご無沙汰の投稿です。

今日は、昨年3月から半年近く取り組んでいた「キャリアコンサルタント」の取得について、個人的な勉強体験記のようなものを書いておこうと思います。

というのも、受験前はかなり不安だったり悩んだこともあり、いろんな方の体験記などを私が読みたかったというのもあり…なんらかのご参考になれば幸いです。


1.講座について

私は日本マンパワーの「キャリアコンサルタントオンライン講座」を受講してました。

約3ヶ月、毎週ペースで講義があったので、仕事しながらの受講は個人的には結構大変でした。予習復習の大変さと言うよりは、毎日仕事しながら、お休みの日にそこに気持ちをもっていくことが…と言う感じの大変さです。(この辺は人によるでしょうね)

そして、受講すればわかるのですが、

キャリアコンサルタントは、所定の講義だけ受講だけしていれば受かる資格ではありませんでした。

個人的にはかなりここが大誤算でしたね!

毎週ちゃんと講義やロープレしっかりやっていても、それは「試験対策」ではなくて、「キャリコンとして必要な技能のための講習」。

「試験対策」とは、まったく別。

とはいえ、講義を全過程終え、実際に資格取得はしたものの、講義で学んだ内容だけで実際に相談者の方に本来必要なやりとりをするのはかなり厳しいだろうな、と個人的にはかんじたので(教材の問題ではなく、キャリアというものが人の心や人生の選択や社会の問題と密接に絡み合うため)、講座の受講=すべての入口の入口…くらいに捉えておいたほうがよさそうなかんじがします。

カリキュラムの内容としては、キャリアコンサルタントとはそもそも何かからはじまり、キャリアの理論やジョブカードのこと、技法、さまざまな相談者へ対応するための基礎知識など、満遍なくワークなども盛り込みながら学べましたし、講師の方も穏やかで、相談者目線に立つことのできる素晴らしい方でしたので、内容に不満な点は特にありません。

また、日本マンパワーは試験対策用のさまざまな講座(別で料金かかります)やオンライン交流会も企画していたので、面倒見は良いのではないかな、と感じました!(お金ありきではありますが…)


2.試験対策について

●筆記試験

出題範囲が広くて、私は今でもなぜ自分が筆記試験にうかったのかあまり覚えていません。それくらい範囲も広く、理論は多いです。

とにかく過去問をやるといいよ、という話でしたが、私は自分が受験する前の回を一回といただけで、そこを重点的に勉強の軸にはしていませんでした。

書店に売っている筆記試験対策用のテキストを購入して隙間時間に読んだり解いたりはしていましたが、仕事もしているのと性格の問題もあり、毎日1時間とかは確保してなかったです。

当日まで「いける」と思ったことがないくらい、細部までまったく覚えられない感じでした。

ただ、試験対策用に詰め込みで勉強しようというよりは、やはりこの分野が好きで学びたいと思ってるわけなので、「自分の人生にあてはめるとこの理論はこのときに役立ったかもな…」みたいな考え方で向き合えた方が覚えられたし、たのしいんじゃないかなと思います。

●実技試験

実技は論述と面接がありますが、論述の方は自信がなかったのでマンパワーの論述講座を受講しました。

これがかなりよかったです。

設問の意図や、実技試験として論述がある理由も腹落ちしましたし、もともと個人的に言語化が苦手ではなかったのもあって、この講座に出るだけで、あとは何の対策もしませんでした。

ここはかなり人によると思います。

文章にすることが苦手だったり、時間がかかる場合、論述は対策としてしっかり時間を取るべきだな、というのが最終的な所感です。

面接については、ロープレを夏から秋にかけてオンラインで数回(片手に収まる数だけ)、あとは実際にみなさんとお会いする形で一度だけ、おこないました。

その時の話はこの後につづきます。


3.ロープレについて

実技の対策としてのロープレですが、私は最終的にほとんど何も会得した実感がなかったです。

回数をこなせばこなしただけ、何かを得られるものなのかもしれませんが、受講後、数回のロープレに止まったのは、私の中では「試験対策としてロープレを行うこと」にあまり納得感がなかったからでもあります。

実技対策でロープレすることで聞ける話は初めのほんの少しの時間です。

はじめて会う相談者の方とどのように寄り添うかを考えるのはとても大事なことだと思いますし、その試行実験としてのロープレには、意義ももちろんあるのでしょう。

ただ、それをたとえば15回重ねて受かったところで、なにか自分の中に意味があるんだろうか??それってほんとに対人支援につながるのか???という虚しさが生まれてしまったこと。

受験者同士で行うロープレだと、どんどん「このひとみたいに、こういう風にはできないなあ」という落ち込みなども生まれてしまったこと。

本来、キャリアコンサルタントは対人支援で、人の数だけ支援の形があるはずなのに、なんだか鋳型に嵌められたような感覚があって、気持ち悪く感じてしまったこと。

(「もう少しここで経験をきけばよかったかもね」という言葉を何回聞いたことか…)


結局、秋になってからは一度リアルで口頭諮問含めてやってみる体験をしたほかは、何にもしなかったに等しいです。

私は口頭諮問があんまり苦ではなかったので、苦手意識があれば数重ねるのは有効かもしれませんが、なまじロープレの数をやるより、論述対策しながらの方がいいような感じがしました。論述対策しながら相談者の問題を言語化する慣れを重ねて、ロープレをする、という流れの方が納得感があるようにも思います。


4.勉強してみて

そんなわけで合格をいただいたところからがスタートになるので、今後自分がどうしていくかも考えないといけないのですが、ひとまず。勉強してみての総括。

まず、人の話を自分の文脈以外で聴けるようになるので、本当に学べてよかったです(もちろん未熟ではありますが)。

それから、心に残っているのが、

「その人自身に問題を解決する力があることを信じて、支援すること」

これがわたしたちの仕事だということ。

信じるということば、かなり容易く使われたり使ったりしてしまいますが、ここでいう「信じる」というのは、願いと祈りのこめられた、本当にいい言葉だなと思いました。

だからこそ、この気持ちを持っていつも他者にかかわっていたいと思いますし、その概念を教えてくれたこの学びに、心から感謝しています。


(ただ、知り合ったホルダーさんを見てると「それってさ、自分が気持ち良くなってるだけなんじゃないのお??」という行動や言動も散見されたりするので、自分も気をつけよう、などと思うのですが…)


私もまだ旅の途中ではありますが、いま葛藤の中にいるどなたかに少しでも「ふーん」とおもっていただければ幸いです。

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