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欲がなければ良くはない

「7つの大罪」もしくは「7つの原罪」を知っていますか?

これは「罪」というよりは,人間を罪に導く可能性のある欲望と感情のことで,時代や宗教で多少の差異はありますが「傲慢・憤怒・嫉妬・怠惰・強欲・暴食・色欲」とされています。

傲慢
他者よりも優れていると思い込むこと
嫉妬
他者や他者の成功をうらやみ,不幸を願うこと
憤怒
怒りに身を任せて行動すること
怠惰
労働を否定し,無感度であり自堕落をもとめること
強欲
身の丈に合わない欲望をもつこと
暴食
必要以上に食べることを求め,食事マナーを無視すること
色欲
性的にみだらな欲望を持つこと

間違えてはいけないのは,それぞれ自体が「罪」なのではなく「罪になってしまう可能性があるもの」であるということ。

上に書いた「7つの大罪」をまとめたグレゴリウス一世は「7つの大罪に含まれる欲望や感情に身を任せて行動すると,大きな罪を犯す危険性があるから注意しましょう」という趣旨で定めました。

「罪であるから無くせ」とは彼も言っていません。

つまり言い換えれば

「上手くコントロールをしなければならないものである」ということです。

7つの大罪は誰しもが持つものです。

「傲慢」がない人は「ただの自信のない人」
「嫉妬」がない人は「成功できない人」
「憤怒」がない人は「家族を敵から守れない人」
「怠惰」がない人は「休むことを知らずいつか破綻する人」
「強欲」がない人は「人生の充実を考えられない人」
「暴食」がない人は「生物として痩せこけ成長できない人」
「色欲」がない人は「子孫を残せない人」

要するに程度の問題です。

欲望に振り切ってしまうと勿論いけませんが,ゼロにするのもそれはそれでよくありません。

「成長したい」という感情はポジティブな「欲」なわけですが,他者も自分も省みずに「欲」のなすままに進むのは違いますよね?

人間の感情はゼロヒャクではありません。
良い感情も悪い感情も自分次第。もしかしたら感情に「良い」とか「悪い」とかないのかもしれません。

自分の人生をコントロールする為には,まず欲求をコントロールしていくことが重要な方法だと思いませんか?


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