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KOLとは?KOCとは?インフルエンサー施策は中国マーケティングの重要な鍵!

中国マーケティングに関する記事や、動画を見ているとよく出てくる
「KOL」や「KOC」といった言葉たち。なんとなく聞いているけど、あまり馴染みがなく何なのか知らない!という方も実は多いのではないでしょうか。

本日は、前回触れた「中国SNSの有効活用」のためには切っても切り離せない存在であるKOLとKOCについて、書かせていただきたいと思います。

ブランド認知や購入のきっかけになることが多いKOL、KOCの存在

SNSとは基本的に、つぶやきや動画など、「誰かしらの何かの発信をチェックする」ものですが、ここでポイントになるのが、「情報収集やお買い物をしたい中国ネットユーザは、誰の何の発信を見るの?」という点。

そこで出てくるのが、KOLやKOCといった存在。「KOLの動画配信を見て買うのを決めた!」「フォローしているKOCのつぶやきを見て、このブランドを知った」といったことが、中国ネットユーザーの中では日常茶飯事です。購買理由や購買のきっかけに大きく影響する存在であるため、非常に重要なのです。

では、少しその正体について触れてみたいと思います。

KOLって?スターなの?どういう人達?

KOLとは「Key Opinion Leader(キーオピニオンリーダー)」の略称。最大の特徴は、専門性を持った人物である、ということ。SNSやその他のメディアで、その専門領域での知識や技術をもってして、説得力のある発信ができる存在です。

人気のKOLには、その信ぴょう性や、専門的な知見からの回答がもらえることを高く評価している多くのフォロワーがおります。

例えば、コスメ関連の商品についての紹介であれば、普通の美人の方の発信よりも、メイクアップアーティストなどの美容に特化した人物あればよりその発信内容に説得力が含まれます。似た例ですと、「単に食べることが好きなグルメな方」よりも料理人やソムリエの方が深いお話を聞くことができます。

こういった方々に商品の販促活動を行ってもらうことで、より深い内容の発信を可能にし、信頼性やブランディングの向上にもいい影響を与えることが可能です。

KOCとは?KOLとはどう違う?

KOCは、Key Opinion Consumerの略で、オンライン上の商品のレビューサイトで影響力を持っている消費者を指します。
ナチュラルなスタンスで商品について淡々と紹介するタイプや、軽快なおしゃべりで人気を集めるタイプや率直な感想が好評のタイプなど様々な数多くのKOCがいます。

KOCはKOLに比べてフォロワー数が少ないものの、消費者の立場に立って商品やサービスを利用し、使い込んでいるため、製品特性や機能を消費者目線でよりわかりやすく訴求することができます。
企業のスポンサーに偏った意見やインプレッションを発信しがちなKOLと比較すると、KOCの方がより公正な目線と立場を持っており、消費者の信頼を得ることができます。

結局KOLとKOC どっちを使うべき?


ここまでKOLとKOCについてご紹介させていただきましたが、結局どちらがいいのか、どちらを使うべきなのか、と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

商品の知名度向上や、ブランドの認知向上、そして購入まで導くことを目指す場合、結論としましては、どちらかではなく、両方を起用するというのがプロモーション効果の最大化を図る方法です。

両方を起用する目的は大きく分けて2つございます。
目的1. 消費者に対して複数接点を持たせることで、人気がある商品なんだと認識させる。
一般的に、「あっ、これ見たことある」となるのは、消費者のブランド接点が複数回ある場合です。
複数回の経験を作り出すことで、消費者の長期記憶化を実現することができます。

目的2. 消費者自身がブランドを検索した際に、多くの口コミが投稿されているという状況を見ることで、人気のある商品と認識します。
こういった検索対策の観点からも両者を起用し多くの口コミがある状態を
作り出すことが重要です。

以上が「どちらを使うべきか」に対しての答えとなりますが、
効果の最大化を図るために、意識をすべき3つのポイントがございます。

起用の際のポイント(1)複数人起用する場合は、できるだけフォロワーがかぶっているKOL、KOCを選ぶ
こちらは先述の「複数接点を持たせること」の実現のためのポイントです。例えばフォロワーがかぶっていない(同じフォロワーがいない)KOLやKOCを起用した場合、プロモーション商品の情報に1回しか触れない、というユーザーが多く出てしまいます。
そこで重要となってくるのが、フォロワーの被っているインフルエンサーの起用です。

起用の際のポイント(2)#ハッシュタグ、@など共通のキーワードでKOLやKOCに投稿をしてもらう。

日本のSNSでも多用されているタグ付けですが、中国SNSユーザーも同様に検索の際はタグ検索をすることが多く、そこで何件出てくるか、どんな投稿が出てくるか、が注目の対象となるため投稿の依頼の際は注意が必要です。

起用の際のポイント(3)データを意識したKOL選定!

KOLをはじめとしたインフルエンサーによるプロモーション施策はどうしてもフォロワー数だけで判断してしまいがちですが、そこだけでは効果の最大化を図ることはできません。商品の特徴や先述のフォロワー特性、そのKOLのここ最近の活動など、各種データに基づいた確率論での勝負が必須となります。

大きな効果を生むことのできるSNSプロモーションですが、その実態は実は大変奥が深いもの。しっかりとコストに見合った結果を出すための入念な準備が必要です。

株式会社GITANでは、中国でのSNS&ECマーケティングに特化した専門集団として、インバウンド集客力の向上を狙う企業様へのサポートを行っております。お客様のご予算やご要望、中国の市場傾向などをふまえたご提案が可能でございますので、ぜひどんなことでも、ご気軽にご相談くださいませ!