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ツボでいきいきー東洋医学よもやま話ー

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2024年4月の記事一覧

「四月病⁉、五月病⁉春バテ⁉」鬱々とするときには胸のツボがおすすめ

「四月病⁉、五月病⁉春バテ⁉」鬱々とするときには胸のツボがおすすめ

新年度スタート。新しい環境を迎えた人も多いのではないだろうか。希望に燃えて大学や会社に入ったものの、新しい環境に適応できず、大型連休が明けたころ、無気力になってしまう症状が五月病であるが、今年はそれが四月に始まっているとの話を耳にする。今年の春は寒暖差が殊に厳しく、寒暖差疲労、自律神経の乱れで体調を崩す人も多いという。
 「五月病」という言葉が使われるようになったのは、1960年代からである。当時

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今も昔ものぼせには『足三里』に灸すべし ー徒然草:兼好法師が伝えるセルフケアのすすめー

今も昔ものぼせには『足三里』に灸すべし ー徒然草:兼好法師が伝えるセルフケアのすすめー

枕草子、方丈記と並び、日本三大随筆の一つにもなっている徒然草にも足三里の灸についての話題を見出せる。
冒頭、「つれづれなるままに、日暮らし、硯(すずり)に向かひて・・・」の一節で始まる徒然草は兼好が日常生活の中で見聞した出来事、経験から得た考えや逸話を気の向くままに書きつづった隋筆である。
その第148段に『四十以後の人、身に灸を加へて、三里を焼かざれば、上気の事あり。必ず灸すべし。』とある。彼が

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