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私のアトピー歴と息子のアトピー

現在43歳の私は、小学校に上がる頃にはアトピーと診断されていました。症状は軽度で、夏になると肘の内側と膝の裏側に少し湿疹が出る程度だったと思います。小児喘息もあり、母親いわくアトピーが良い時には喘息が酷くなり、喘息が良い時にはアトピーが出ていたそう。

肌はいつも乾燥していて、小学校の間は同級生の男の子たちにからかわれたりしていました。どちらかと言うと活発な方だったため、アトピーでイジメられたりした記憶はなく、小学校生活は比較的楽しく過ごす事が出来ました。

子供の頃は乾燥したらニベアを塗ったり、ユースキンや時々馬油などを塗る程度で、皮膚科に通っていたという記憶はありません。中学に上がると喘息は治まり、運動部に入った事もありアトピー自体はそこまで気にならなくなりましたが、やはり同級生に比べると肌に艶がなく、周りの友達とは明らかに肌質が違うなと思い始めました。

どう違うのかというと、①油が全く出ない ②ニキビができない ③乾燥が酷い。こう書くとニキビに悩む人には羨ましいと思われるかもしれませんが、油分のない肌はシワっぽく弾力がない上、水分が足りないため何となく肌の色も浅黒いのです。おまけに目の下にはいつも茶色いクマがあったため、とても疲れた印象だっと思います。親にはいつも「早く寝ろ」学校の先生や友達には「野菜食べろ」と言われていました。

しかし私はとても良い子だったのです。小学校卒業までは夜8時には就寝し、母親の作る味の薄い料理は残さず食べ、もちろん野菜も出された物は全て食べ、学校では友達を沢山作り、勉強も出来る明るい優等生。それなのに、私はアトピーだから、アトピーだから…。目の下にクマがあるのは早く寝ないあなたが悪い。肌が綺麗じゃないのは野菜を食べないあなたが悪い。そう言われているようで、本当に辛かった。

誰も治し方を教えてくれなかった。治し方どころか、原因さえも。でも仕方ないですよね。当時は皮膚科医ですら、アトピーは「治らない原因不明の病です」「生涯付き合っていく病気ですから、根気よく頑張りましょう」と、患者やその母親に平気で言い放っていたのですから。

あ、これは今も変わっていませんね。残念ですが、30年以上経ってもステロイドをひたすら処方し続けるのが今の標準治療であり、多くの皮膚科医は根本治療に理解を示しません。33歳で出産した息子が7歳になり、3軒の皮膚科をまわりました皆、口を揃えてこう言いました。「お母さん、これはステロイドを塗らないと治りませんよ。」

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