「発達支援事業所 ひらそるの芽」早期療育における知識・技術・経験と愛着について

まず始めに何度も記載しているように今回の事業の開設にあたり、本当に多くの方に協力、応援いただき、感謝を申し上げます。

利用希望者の数は多くなり、定員に近くなってきている。

今後については多くの方の受け入れは難しくなっていくが、できる事を続けていきたい。

また、人数が多くなるため、職員も来月から1名増員し、対応していく。

ちなみに最近、「noteを見ました」と言って来てくれる方が増えている。

本当にありがたい限りです。ついでにハートを押してくれたり、フォローしてくれたりするとよりやる気が出るらしいです。

褒められて伸びる子なので、その辺ぜひよろしくお願いします(笑)

さて、知識・技術・経験についてだが、発達支援事業所 ひらそるの芽では様々な資格、研修、知識を有する職員がいる。

資格:作業療法士、社会福祉士、教員免許、保育士、児童心理士、准看護師、介護福祉士

研修・知識:TEACCH、PECS、ABA、強度行動障害支援者、福祉住環境コーディネーター

もちろん関連資格や、細かな研修を数えていくとまだまだ多くの情報がある。

しかし、これを早期療育における実践で活かしていくには、発達支援事業所 ひらそるの芽には足りないものも多い。

今後も発達支援事業所 ひらそるの芽の職員一人一人の知識・技術・経験を磨いていき、利用児、ご家族の方により良い療育を提供していけるよう努力していきたい。

さて、ここまで知識・技術・経験について記載してきたが、早期療育においてそれだけでいいのかというとそれだけでは足りない。

その知識・経験・技術を現場で活かし、周囲の人に伝え、保護者と話し、利用児とその周りの大人たちと一緒に成長していく。

発達支援事業所 ひらそるの芽はそのような地域と共に成長できる事業所でありたい。

次にそのような素晴らしい支援ができたとして、早期療育においてもう一つ絶対に忘れてはいけないものがある。それは愛着だ。

特性のある子というのは愛着形成が難しい。

こちらが愛情を注いでいるつもりでも本人がそれに気づかない場合もある。また、問題行動に目がいってしまい、しっかりと褒めたり愛情を表現する機会が少なくなったりしがちである。

早期療育において、愛着とは知識・経験・技術の前に当然必要だが意外に難しいものだと感じている。

そもそも愛着とは何だろうか。どのようになれば愛着形成したと言えるのだろうか。依存と愛着との違いは。今自分はこの子と本当に愛着形成できているのだろうか。

愛着についてしばしば考える事があるが、疑問が尽きる事はない。

だからこそ、愛着は決しておろそかにしてはいけない、本当に大切な大切なものだと感じている。

ここから書く内容については、私個人の意見なので参考程度ではあるが、愛着とはという事について個人的な考察をまとめてみた。

1.愛着形成には子供がどのように感じているのかが大切

 しっかり褒めています、愛情は注いでいます。という方がいる。

もちろん非常に頑張られており、実際にたくさん愛情を注がれているんだと思います。

しかし、ぜひ時々は本当に子どもが愛情を感じているのか考えてほしい。子どもは自分から関係を変更する事は難しい。

だからこそ、実際どうなのか、子供にとって今の関係性はベストなのかを考えてほしい。正直に言うと完璧な支援などは存在しておらず、だからこそ常に改善の余地はあるのだと考える。

もちろん完璧にしなければいけないということではない。正直保護者の方々は大変な日々を過ごされているのだと思う。その中で少しの時間でもそのことを考えてほしいという事だ。

2.特性のある子には大げさに愛情を伝える

 特性のある子というのはコミュニケーションに問題を抱えている場合が多い。そのため、普通に伝えただけではきちんと伝わらない事もある。

だからこそ演技かのように大げさに、根気強く何度も伝える必要がある。

自分も子供に最初に伝えるときは恥ずかしかったが、それでもあえて大げさに何度も伝えるようにすればきっと伝わると信じて繰り返している。

3.愛着とは無償の愛情から

 ペアレントトレーニングなどではどのように褒めるかなどの練習がある。しかし、私が思う愛着の最初は「何かをしたからあなたが好き」ではなく、「どのようなあなたであっても好き」である。

褒める事はあくまで良い行動を強化することであって、愛着は別に必要なのではないか。


今回もたくさんの事を書いたが、発達支援事業所 ひらそるの芽でももちろん私生活でもこれらの事が完璧にできているわけではない。

自分自身も職員もまだまだ未熟で、利用児や保護者の方、地域の方々と一緒に成長していくような「発達支援事業所 ひらそるの芽」になっていきたいと強く思っている。

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