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駐在子弟で英語力があっという間に伸びる子

環境差が大きいので一概に言えないのですが、母として我が子を見たり、我が子以外の日本人・日本人以外の英語学習者(子供)と接したり、ネットで事例を見たり、文献を読んだり、第2言語習得を研究する方と話をする機会があったりする中で、私の思うところをまとめてみたいと思います。私の個人的意見なんてしょうもないなぁと思うのですが、これが、私が駐在赴任前に最も聞きたかったこと&聞くべきだったことなのも事実。昔の自分に伝える気持ちでまとめてみました。

短期間でグンと英語力をつける子

※会話だけでなく、文法、読解、学習英語力、語彙力など英語圏で生きていくために必要な年齢相応の英語力

①英語習得が早い性格

・勘が良い
・おしゃべり
・明るい
・失敗を恐れない、物怖じしない
・積極的
・本人が英語を習得してやりたいことがある、強い意志がある

②環境

・周りに同じ言語を話す子がいない(いても、校内でたまに見かける程度)
・親が戦略的に英語習得のサポートをする(モチベート/家庭教師を雇うだけでは不十分)

③その他

・日本語でよく読書をしている子は、英語の本も積極的に読もうとする
・年齢に限らず、日本語で絵本を卒業し児童書を読んでいる子は、児童書を読みたがる
・ひらがな・カタカナを覚えるのが早い子は、アルファベットを覚えるのも早い
・日本語で日記を書くのが苦にならない子は、英語の日記も苦にならない
・日本語で手紙を書くのが好きな子は、英語の手紙も好き

⇨つまり、日本語力の高さ・経験値が英語力と比例する


英語力を習得するのに時間がかかる子

※前述の逆なのですが、それが知りたいという形もいらっしゃると思いますし、実際、過去の私ははっきり記載された方が、自らを反省し、環境を変えるきっかけになったと思いますので、気になるところを中心に記載します。

①英語習得が遅い性格

・マイペース、周りを気にしない、自分の世界に生きている子
・寡黙(単にしゃべらないのではなく、言語力が低い場合は特に)
・友達作り・付き合いが苦手
・間違えるのが怖い、一度しゃべって伝わらないと諦めてしまう
・ものおじする
・その子なりの『英語が必要な理由』がない

②環境

●同じ言語の子と固まることが出来る環境の場合、第2言語は習得しにくい
・アメリカでの日本人子弟に限らず、どの民族でも同じ。ただし、母国語と英語の親和性により、英語習得難易度に違いはある。
・仲の良い歳の近い兄弟・双子などだと、学校・家でも一緒に過ごしてしまうため、環境作りを意識しないと英語習得に遅れが見られる。同じ人種が多く住む集合住宅も同じ。

●同じ学校・クラスに、同じ言語を話す子供が複数いる場合、英語の習得は遅れる

●同じ学校・クラスに、同じ言語を話す子供が一定割合いるが、その子供たちが短スパンで引っ越してしまう場合、先生たちがその民族の子供達の教育をなおざりにするケースを見聞きした

●英語を習得する上で親がサポートしない
単にモチベートするだけでなく、我が子にあった本を家に準備する、英語力をつけるための勉強をさせる、先生との密なコミュニケーテョン

③その他

・母国語の土台があると習得が早いという話がありますが、習得のスピードは人それぞれだと感じています。ただし、土台がある言語は忘れにくいというのは一致していると思います。

その子なりの『英語が必要な理由』

前述の『その子なりの『英語が必要な理由』』について、補足します。

このnoteの主役、次女は、私が駐在妻としてアメリカで生活した6年の中で出会ったノンネイティブの子供たちの中でも、かなり英語習得が早い方でした。(だからこそ、長女の英語習得のプロセスと比較して、成功要因を抽出できるのですが。)

次女は4歳夏(年少)に日本に一時帰国し、近所の幼稚園に体験入園させてもらったときに、短冊にこう書きました。

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「えいごをおぼえたい」(中央、わかりにくくてすみません)

ちょうど、幼稚園の父兄参観で短冊を書くことになったので、短冊に書く意味を知らない次女に、私はこう説明しました。

「自分のお願い事とか、夢を書くんだよ。おもちゃがほしい、でもいいし、プリキュアになりたい、でもいいよ。おいしゃさんになりたいとか、何でも良いんだよ。」

この説明を聞いて、次女が自分でマジックを手に取って書いたのが、前述の短冊。それを見た私は、あ〜、この子は心から英語を習得したいと熱望してるんだなぁ、と。既にある程度英語が出来る長女に対する憧れもあったでしょうし、4歳ながらにアメリカで生活する上で英語を身につけなければという覚悟や義務感もあったのだと思います。

次女の『えいごをおぼえたい』という気持ちが、日々の英語の勉強への取り組み姿勢や、アメリカでの現地幼稚園での積極さに繋がったのだと考えています。

日本に帰国した今も、次女には、クラスメイトがキンダーで勉強をしているから私も頑張りたいという気持ちがあるようです。

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