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生産技術-小噺

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製造業の生産技術のちょっとした小噺や大切な事をを短い文章でアップしていきます。分かる人にはクスッとできるネタもあります
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#モノづくり

【かんばんはいつ振り出す?】

生産ラインに部品をキット支給していた。 水すましはストアーから部品を取る時にかんばんを振り出していた。 トヨタ系の先生がそれを見て 「かんばんは使う時に振り出すんだよ。」 「えっ?そうしてますけど?」 「違う違う!実際に使う時だって。ストアーで外したかんばんを部品と一緒にラインに支給して『組立に使う時』に振り出すんだよー」 なるほど!「使う時に」か! しかし、我々はそれを実行できなかった。 その理由はその運用を担保する自信がなかったから。 「かんばんを使う時

【生産技術-小噺】3Sの維持と教育

生産ラインによって3Sにバラツキがある場合、管理者が是正させるのが本来。しかし、職長と各ライン長で各々ラインを巡回して相互に指摘し合うのも良いだろう。そうするとレベル差が縮小しやすく管理者が指摘するより教育効果は高そうだ。 職長はおかしな方向に進みそうな時だけ口を出す ただ、この手の活動はすぐマンネリ化するので、短期決戦が大切。まず各ラインを巡回して改善前を確認し、改善後にもう一度巡回してクローズとかが良さそうである。そうすればダラダラ「次回までにやります」などの先延ばし

【生産技術-小噺】内製化

精密部品を何十年も造ってくれてる外注の高齢職人が退職するので内製化。 めちゃお金かけて図面通り作ると製品の性能が出ない… あると思います! そして、職人が作った部品現物の寸法で図面改定…。 #モノづくり #生産技術

【生産技術-小噺】タクトタイムとサイクルタイム

間違い易い製造業用語 タクトタイムとサイクルタイムの違いは何でしょうか? 🔷タクトタイム  稼働時間/売れる台数  別の表現では生産ライン全体が完成品を吐き出すサイクル 🔷サイクルタイム  繰り返し作業一回当たりの時間 結局のところ、個別のサイクルタイムを改善してもタクトタイムで生産できないと意味がない。そのために、ボトルネックとなる工程のサイクルタイムを改善する。他は改善しても手間とお金の無駄になる ※会社によって多少違うかもです #モノづくり #製造業

【生産技術-小話】ポカヨケ

「あのー、ポカヨケのために入れたカウンター付きトルクレンチなんですけど、1個目のボルト締めつけた時に5回カウンター進めるのやめてもらって良いですか?」 #製造業 #モノづくり

【生産技術-小噺】ライン

生産現場は通路、生産ライン、職場等を区別するために床にライン引きされている。しかし、人や設備等が「ラインを踏まない」ように徹底されている現場は少ない #製造業 #モノづくり

【生産技術-小噺】人偏のついた自働化

自「動」化ではなく自「働」化。不良品を自動生産しても損するだけ。不良品を作れないよう人間のように品質を判断して問題があれば生産を止める自働化にしよう。そうすれば監視員(閑視員)をなくして無人化できる #生産管理 #調達購買 #SCM #モノづくり

🏭モノづくりの基本3S(608文字)

🏭モノづくりの基本3S 3S(サンエス)は全ての土台。これは整理、整頓、清掃のローマ字表記の最初がSで始まる事に由来します。整理整頓できていない雑然とした職場は徹底的に3Sすれば驚くほどに品質が安定し生産性も向上します。騙されたと思ってやってみる事です 🏭3S:整理とは 整理とは使わない物を撤去する事。具体的には①使わない期間を定義→毎月使わない等②使わない物を職場から撤去③使わない物を捨てるか別保管するか決定。コツは直ぐ買える使わない物は思い切って捨てる事。徹底すると