本当に戻れるの?
え、どこのこと?
突然浮かんできたワードに驚く。
次から次と私の言葉は頭上に降り注いでくる。
一体自分の心から湧いてきたものなのか、それとも、現実離れした考えでいうと、天から降ってきたものなのか?
どっちにしろ、胸に引っ掛かる言葉は忘れず拾い上げるようにしている。
スマホでもメモするし、日記も書くし、こうしてnoteにも綴る。
思いもしないところに自分の軸が転がっていることがある。
「あ、いい意味で変わっていない」とホッとする。
変わらないでいてと願ったものは、意外にも私の中にあって、
逆に変わらないでとしがみついていたものは、いつの間にか跡形もなく消えていた。
どれだけ自分の思考と社会の理念に縛られていたのだろう。
どれだけ脳を騙して歩みを止めていたのだろうか。
今ならわかる。
それだけで私は数年前の自分より息がしやすくなっている。
13:13
衝撃のニュースを、たった今目にした。
歌手の酸欠少女 さユりさんが、亡くなったそうだ。
中学の頃、今よりももっと自分が何か分からなくて、
自分を取り巻く世界すべてを恨んでいた時、
何度も何度もさユりちゃんの歌を聞いていた。
痛みも苦しみも闇もぜんぶ、
さユりちゃんの歌は魂そのものが飛び出しているかのようで、強く惹かれた。
こんな歌手になりたいと憧れたのもさユりちゃんだ。
一体どうして、
いや、そんな言葉は止めだ。
めいっぱい息を吸って吐いて、生きてくれて、ありがとう。
旅立った先でも、どうかギターをかき鳴らして思い思いに歌ってください。
体の不自由なく、思い描くままに。
さユりちゃんの愛を表現できますように。
今世であなたに出会えて、本当に幸せでした。
私だけじゃなく、たくさんの、さユりちゃんに救われた方達の想いが、
天まで届きますように。
だからこそ思うことがある。
「本当に戻れるの?」そんな弱音を吐いている場合じゃない。
生きなくちゃいけない。
生ききらなくちゃだめだ。
分けていただいた勇気を、支えられた軌跡を、
しっかりと抱きしめる。
そして私は今日も生きる。
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