旅と集中

人間慣れてくると動きが雑になるものでして。
ふとした時に「あれ?いまキチンとやってたっけ?」みたいになるならまだしも、ミステイクに気づかないままなんてことがある。

「慣れ」は重要だけど、匙加減を間違えると習熟じゃなくて、ただの自己過信になってしまう。
食器棚から皿を取り出し切れてないのに扉を閉めて割ってしまったり、玄関扉に指を挟んでしまったり。なんて最たる例。
もちろん実体験に基づいて書いてるだけで、同じこと体験をした人を責めてるわけじゃないよ。

「対象物から目を離さない」って書くと小難しく感じるけど「よそ見しない」って書くと言いたいことが伝えやすいかもしれない。
派手派手ギンギラの歌舞伎町みたいに「ほら!こっち! この看板を見て!」と言わんばかりのネオンや電飾、大型モニターが自己主張しまくってると、どこ見ていいかわからなくなるし、目的地が目立たなくて見つからなかったりする。

観光地でシックな街並みに合わせたコンビニやコーヒーチェーン店、自販機なんかが採用されるようになって久しい。
これはいい傾向だし是非広まって欲しいなと強く願っている。

動くもの・色彩の強いものなどに人間は注意を惹かれてしまう生き物。
旅先でそうした「目的外」のものに目を奪われてしまうと、本当に見たいもの・見なくちゃなものを見過ごしてしまったりしかねないので、気をつけなくちゃだなー。って思ってる。
そんなことばかり気にしているから気疲れしちゃうのもわかってはいる。わかっちゃいるけど…。

もちろん観光地に住む人たちにとってはその街が日常なので、観光客にばかりおもねってしまうのも如何なものかとは重々承知だよ。
その上で、やっぱり理想を求めてしまうのも「身勝手」とは言い切れないなにかがあるのかな。なんて感じている。


GIO.

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