YouTubeで旅

長らくストリートビューで旅行気分に浸るというとても暗い趣味を楽しみ続けてきた。

そんな毎日の中、つい先週からお気に入りのYouTuberの新シリーズが始まったことや、最近見始めた食べ歩き系チャンネルを見ていてハタときづいたことがある。

あれ?昔住んでいたところとかYouTubeであげてる人いるんではなかろうか?

気づいたことは、正解だった。流石にあの当時の…なんて都合いい動画は見つからないけど現在のあの街やこの街のあの路地やこの交差点、クラスメイトの実家の酒屋、いつも自転車を駐めた公園… いろいろ確認することができた。

場所によってはなかなかむずかしいかもしれないけど、少なくとも見たかった街を見ることができてとても満足できた。誰もがスマホについてるカメラで撮ったムービーを無遠慮に気軽にアップできてしまう時代だからこその新たな楽しみなのだろう。なんかマナーの悪さばかり気になっていたけど、逆にそれがいい点でもあったんだな。

数時間にわたりサーチしまくり、少年時代を過ごした街を楽しむことができたが、気づいたことがある。

道路の舗装素材も標識も住宅の建築様式も植栽も看板の言語もフォントも、同じ国で同じ島(本州)にあっては大差なく、遠く数百キロ離れたあの街の様子も、今住む街の景色のディテールもさしてかわらない、黙って見せられたら、どちらがどちらかわからない程度のものだということ。

結局はノスタルジーに囚われていただけなのかな?って、ほんの少しだけ寂しい気がした。わかってうれしいこともあるし、切なくなることもあるんだね。


GIO.

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