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逃避行

「二人で逃げよう。」
彼はそういうと私の手を取って走り出した。

毎日、毎日、朝から晩まで同じことの繰り返し。青い壁の職場はその色とは裏腹にブラックだった。
誰かに監視されていると感じたことも一度や二度ではない。そんな中で結ばれた私達に、周りが寛容になる余裕などあるはずもなかった。

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アバラ通信

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