銀座のゲイの物語２〜トリセツ編１〜

人生初のゲイバー

「ゲイバーに来るの初めてなんです」

と言ってご来店なさるお客様が意外と多いのです。
新宿２丁目がゲイバーの街として知られていますが、
もちろん他の街にもゲイバーはあります。

世に数多くある中で、「なぜ銀座のゲイバー？」と
いまだに驚きます。

しかも学生さんだったりすると、なおさらです。

そうとは言え、生まれて初めてのゲイバーに
High collarを選んでいただき有難うございます。

でもね、緊張するのよ。
人生初ゲイバーのお客様のお相手は。

なぜって？
そりゃあ、あなた。

「生まれて初めてのゲイバーがつまらなかったら、
この子はゲイバーから遠ざかっちゃうわよね。
面白いゲイバーなんて山ほどあるのに」

って、日本のゲイバーを代表する気になり、責任を
感じるわけですよ。

あくまでも「High collar流」

ところが、ママやスタッフが緊張するのと同時に
初めてのお客様はもっと緊張しているのよね。

「お会計ってどれくらい？
「オネエ言葉で喋らないとだめ？」
「何をどう注文すればいいの？」
「隣の人と喋らないとだめ？」
「この人、誰？」

あたしが生まれて初めてゲイバーに行った日も
緊張したことを思い出します。

そのお店のママから「あたし、◯◯。お名前は？」
と聞かれ、「えっ？名乗るの？」って思ったもの。

このnoteをお読みになって、ゲイバーに興味を
持った方々、High collarに興味を持った方々へ、

「ゲイバーって、こんなところよ」

と、これから数回にわたり、ゲイバーのトリセツ
（取扱説明書）を語ります。

でもね、
あくまでも「High collar流」でございます。