歌手・野口五郎さんがコロナ関連のアプリ開発♪
3月号の「銀座百点」が届きました。
その中から、野口五郎さんがアプリを
開発した記事をシェアします♪
思いを歌にのせて野口五郎(歌手)
銀座は歌手デビューしたばかりの頃
15歳で苦渋を味わった場所です。
演歌歌手として「博多みれん」でデ
ビューした直後、プロモーションで
銀座のあるデパートのレコード売り場
で歌わせていただいたのです。
お客様は3人だけ。
その時司会をしてくださったのが、
夏木ゆたかさんでした。
2曲目の「青いリンゴ」でポップスに
転向して、また同じデパートの今度は
屋上の広いステージで歌うことになり
ました。
司会はまたも夏木ゆたかさん。
「3人しか集まらなかったのに、屋上
なんて無理だよ!」と言われたのです
がステージに出てみたら、溢れるほど
のお客様でした。
夏木さんも自分のことのように喜んで
くれてその縁から仲良くなりました。
この「青いリンゴ」のプロモーション
では他にも山野楽器の前で長野県産の
青りんごを配ったこともありました。
そして、デビュー10周年の24歳のとき
には、その山野楽器で「10年の青春展」
を5日間開催していただきました。
30歳を超えた頃からは、博品館劇場で
10数年間、毎年ライブを開催していま
した。
僕自身にとって、歌手・野口五郎にと
って、銀座は思い出深い街です。
そんな銀座と、新型コロナをきっかけに
また新たな縁が生まれました。
僕が開発した、新型コロナウィルス追跡アプリ「テイクアウトライフ」を銀座
社交料飲協会(GSK)と、銀座料理飲食業
組合連合会で導入してくれたのです。
僕自身も説明会にうかがわせていただき
ましたが、苦境の中でもお客様に一流の
味と安全を提供するべく努力している、
銀座の飲食業の方々の姿勢に感銘を受け
ました。
この「テイクアウトライフ」と言うアプ
リの仕組みは非常にシンプルです。
ユーザーは自身のスマートフォンにアプリ
をダウンロードするだけで、無料で
個人情報などを入力する必要もありません。
利用店舗に行った時提示されているQR
コードアプリ内のカメラで撮影し読み取
ります。
後日、もし来店した日時の店内に感染者
がいたことが判明した場合、ユーザのス
マートフォンに、そのお知らせがプッシュ
通信で届きます。
QRコードを読むことで記録される訪問履
歴で、時間と場所を特定できるのです。
読者の方も銀座の飲食店でQRコードを
見かけたら、ぜひご利用ください。
このアプリは、まだスマホも普及して
いない頃に開発した「テイクアウトライ
ブ」と言う配信サービスを下敷きにして
います。
「ファンの方に、ライブの感動を持ち帰
り、自宅でも見ていただくことはできな
いかな?」と言うアイデアから生まれた
サービスで、QRコードを利用することで
ライブ映像や情報を直接お客様に届ける
サービスとして、特許も取得しました。
昨年からのコロナ禍では「今、自分にで
きる事はなんだろう?」と見つめ直しました。
僕にできるのは歌うことだけ。
でも歌う場もなくなってしまった昨年2月
22日のコンサートを最後に公演は中止や
延期です。
昨年はデビュー50周年で「今ここで歌える
奇跡」と言ツアーサブタイトルを掲げたの
ですが、今になってみると非常に皮肉なタイトルです。
皆様に歌を届けるためにはどうすれば良い
のだろうかと巣ごもり生活で思案する中で、
今まで培ってきた「テイクアウトライブ」
を応用すればコロナ追跡アプリになると閃きました。
感染対策と経済活動は両立しなければ
ならない。
そのために大切な事は早期発見早期治療。
そのための「テイクアウトライフ」です。
訪れた場所から感染者が出たと連絡が来
たら、発症前に検査を受けられる可能性
も高くなります。
感染者が出たお店は休業しなくてはなら
ないけれど、再開したときにはその情報や
割引サービスなどのクーポンも配信できる。
何より、お客様とつながっていると言う
安心感も得られることでしょう。
日本医師会の先生方にも意見を仰いだと
ころ、スマートで合理的なアイディアだ
と評価していただきました。
コロナだけではなく豪雨や台風などの
災害時にも応用できるシステムです。
歌手・野口五郎のイメージからは意外だ
と言われますが、そもそも新しいことを
始めるのが大好きな性分なのです。
例えばディナーショー。
20歳でラスベガスのディナーショーを見て
、「日本でもやってみよう」とスタート
したのが1976年。
それまでもショーはあったかもしれません
が、ホテルの宴会場でのディナーショー
はありませんでした。
見るほうも初めてですから想像がつかな
かったんでしょうね。
鹿鳴館のようなドレスでいらっしゃる方
など、僕よりもゴージャスな装いでした。
まだブラウン管のテレビの中に宝石箱があった時代です。
地方公演に東京からスタジオミュージ
シャンを帯同するのも僕が最初です。
当時は現地で探してその会場だけの寄
せ集めのバンドが一般的でした。
僕はスタジオミュージシャンと照明、
音響スタッフと言うパッケージを作り、
どの会場でもベストな内容見て欲しか
ったんです。
デジタル化が進み匠の技までもが数値
化される時代だからこそ、人の思いが大事になってくると僕は考えています。
息子と外食をした時、「美味しかった
ら言葉にして厨房のご主人に言ってご
らん」と言いました。
思春期の彼にとって勇気がいりました
が、息子が「おいしかったです」と伝
えたら、お店のご主人が厨房から出て
きて、玄関まで笑顔で見送ってくれま
した。
誰かのたった一言が誰かの心に響く
ことを知って欲しい。
そして、僕の思いは50年前から変わり
ません。
一人ひとりのファンの方に歌で思いを
届けること。
アプリの開発も、歌で思いを届けたい
と言う願いから生まれたものです。
「僕にとって歌は一生の課題です」ー
デビューしたばかりの頃生意気にもイ
ンタビューでこう答えていましたが、
活動50年を超えた今になってようやく
この言葉の意味が理解できました。
これからも歌で思いを届けるよう、
一生かけて切磋琢磨していきます。
デビューからブレずに歩んできたから
現役でずっと活躍しつづけているんですね?
私もやりたいことに向かって
ブレずに 時に臨機応変に進んで
行きたいなぁと思いました。
(若い頃は、経験値が低いため自信もなく
ブレブレだったのは仕方ないこと、、。)
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