USCMA Part1 合格までの勉強内容

はじめまして。
本記事をお読みいただきありがとうございます。初投稿のため拙い部分もあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。
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はじめに

さて、本記事の内容ですが、タイトル通り、USCMAの Part1 合格までにどのように勉強したか、についてとなります。
2021年4月中旬に勉強を開始し、約5ヶ月半後の9月末の試験で合格(360/500点が合格ラインで、結果は410点)したのですが、短い期間ながらに紆余曲折がありました。それらを共有することで、今USCMAを目指されている方や、目指すことを検討されている方のお役に立てればと考えています。
記事は、下記のように進行して参りたいと思います。
 1.受験開始時のステータス(会計、英語)
 2.勉強内容まとめ(時系列、一覧)
 3.勉強方法の紆余曲折(時系列、散文)
 4.感想等

1.受験開始時のステータス(会計、英語)

●会計
日商簿記1級(1年半前)、BATIC Accountant Level(1年8ヶ月前)。仕事で経理を1年。大学は人文学系専攻。
●英語
TOEIC L&R 895点(2年前)。短期留学経験(1年2ヶ月前)。

2.勉強内容まとめ(時系列、一覧)

※TACのUSCMA講座で勉強しました。

●4月中旬〜5月
・TAC USCPA BEC講座(USCMAコースに付属)
・TAC USCMA講座 直前対策講座
・Becker Online Lecture Video(英語の講義。Unit1途中で1回挫折)

●6月
・TAC USCMA講座 英文会計基礎(追加課金して購入)
・お試し受験(2021年6月末)

●7月
・TAC USCPA BECテキスト(管理会計テキストのみ問題1周)
・TAC USCMA MC問題集(200問厳選)(1周目)

●8月
・Becker 直前模試(本番より難しく、あまり有益ではなかった気がします。)
・Becker Online Lecture Video(英語の講義。1周。MC問題はU5,U6のみ1周)
・TAC USCMA MC問題集(200問厳選)(2周目)

●9月
・Becker CMA Exam Review(英語のテキスト。講義とは別に、テキスト内の例題と章末問題を1周+間違えた問題1周)
・Becker Online MC問題(U5, U6のみ。)
・TAC USCMA MC問題集(200問厳選)(3周目、間違えた問題のみ)
・TAC USCMA Essay問題集(前日夜〜当日午前にパラパラ読み)

3.勉強方法の紆余曲折(時系列、散文)

さて、気分はここからが本番です(笑)。
始めた当初は、ネットで目にした勉強期間の目安などからUSCMA試験はあまり難しくないと思っていたのですが、英語テキストと向き合うあたりから難しさを悟り、もがきながらなんとか合格にたどり着いた、という感覚です。

●4月中旬〜ゴールデンウィーク
1番やる気に満ち溢れていたので、一気にUSCPAのBECコースと草野先生のUSCMA対策講座を視聴しました。ただ、BECのITの内容がUSCMAのITとは内容が結構異なっていること、草野先生の講義はさらさらとBecker テキストを流し読みしていく形式なので、どう復習すればいいの?となったあたりで勉強の進捗が1週間ほど停滞しました。

●5月中旬〜6月上旬
とりあえずBecker Online のLecture Videoを見ながらMCを解いていこうと思ったのですが、分量が多すぎるせいでやる気が削がれ、全6Unit あるうちのUnit1(財務会計)の途中で挫折しました。(Unit1 は、英文でテキスト200ページくらいで他のUnit の約2倍のページ数なのですが、配点は15%ほどのため、後回しにしたほうが良かったな、と振り返ると思います。)
また、どのように勉強すればよいか分からなくなったため、とりあえず本番を受験して、問題のレベル感や合格レベルとの差を体感しよう、と思い、6月末にお試し受験することを決定し予約しました。

●6月中旬〜下旬
あまりにBecker のUnit1のハードルが高かったので、(日商簿記1級で財務会計の知識はあるから・・・)と、受講を見送っていた、TACの財務会計基礎講座を追加課金して受講しました。この講座は非常にコンパクトにまとまっており、また日本の会計基準とアメリカの会計基準の違いも感じられたため、英文会計に詳しくない限りは絶対に受講したほうがいいと感じました。

●6月末
お試し受験をしました。
これがターニングポイントでした。本番で得られる情報は極めて有益でした。試験場の雰囲気、受付方法、待機場所での待ち時間、PCの操作感、問題の難易度、4時間の試験の疲労感など、どれも家で勉強しているだけでは得られないものでした。
また、心理的には、意外とBecker のMC問題をほぼ全く解いていなかった自分でも、MC正答率50%を超えて、Essayに進めたことが1番の収穫でした(結局280点でした)。これは、管理会計分野は、英文さえ理解できれば日商簿記1級で習得した知識で概ね回答できたことに起因しました。一方で、ITや経営学に関わる分野の知識は弱いことに気づきました。さらに、財務会計領域は、やはり財務会計の専門家を養成する試験ではないためか、管理会計に関わりやすい在庫関係の出題が多く、反対にデリバティブや連結決算などの内容は(少なくとも私の受験時は)全く出なかったことに気づきました。
(※2021/11/25追記:外貨やデリバティブは、Part2 のコーポレートファイナンスの分野でがっつり取り上げられています。 )
ここで勉強方針が定まりました。すなわち、①管理会計分野は最低限の演習②ITと経営学は重点的に学習③財務会計分野は、管理会計に特に関係する在庫関係の内容に比重を置いて演習、デリバティブなどは捨てる の3点を勉強の軸としました。

●7月
とはいえ、管理会計分野でも今一度基礎を復習したいという思いもあったので、TACのUSCPAの管理会計テキストのうち、USCMA Part1と対応する章の問題を一通り解くことから7月の勉強を開始しました。TACのUSCMA試験とUSCPAテキストの対応表が役に立ちました。
その後、TACが紙テキストで郵送してきた、USCMAのMC問題集(200問厳選)を1周解きました。収録されている問題のレベル感が本番に近く、信頼できました。この時の正答率は60~65%くらいでした(間違えていない問題でも、当てずっぽうで正解した問題にバツをつけたりなどしていたので、正確な正答率が分からず・・・)。
本番の合格ラインが(調整が入るとはいえ)360点であるため、60%台の正答率では到底合格はできないと感じたものの、いたずらに問題をたくさん解いても、体系的に理解しない限り点数は伸びないな、と感じました。その結果、あまりの分厚さから1度は心の折れた、Becker 社の英語テキストと格闘するしか道はないと感じ、オンライン講座を視聴しながら英語テキストを読み進めることとしました。

●8月
8月第4週の前半まで、Becker のオンライン講座視聴とテキスト読み込み、テキスト内の例題演習に時間を割きました。覚悟を決めて受講すると思いのほか分かりやすく、力のついている感覚がありました。なお、視聴は苦手科目から行うこととし、全6 Unit のうち、5(内部統制)→6(IT、データ利活用)→1(財務会計)→2,3,4(管理会計)の順に視聴しました。
また、8月の第4週が夏季休暇だったので、その時に、Becker Online の直前模試を受けてみました。この模試は明らかに本番より難しい問題の比率が多く、かつ終わったあとに回答を見られないため、勉強としてはあまり有益ではないと感じました。正答率は65%くらいだったと思います。
夏休みの後半に、一気にTACのMC200問問題集を解きました。2周目でしたので、1問1問時間を計りました。本番では基本的に100問のMCを2時間半(150分)で解くペース配分が求められます。そのため、①1分30秒以内で終わる問題・②1分30秒~3分で終わる問題、③3分以上かかるか難しくて捨てるべき問題、と、3種類くらいに問題を解きながら分類し、本番での肌感覚を養うように意識しました。

●9月
9月に入る頃にEssay の問題集に手を出すか悩んだのですが、合格体験記を読むと大抵の人がほとんど解かないで本番に臨まれていたようでしたので、基礎固めに集中することとしました。そのため、Becker テキストを問題部分を中心にもう1回読んで問題を解きました。
概ね上記が終わったタイミングで試験1週間前くらいでしたので、最後にTACのMC200問の間違えた問題と、Becker Online のMCのうちU5(監査・内部統制)とU6(社内システム・データ利活用)の分野のみ解きました。

●本番当日
午後から受験でしたので、午前は頭が疲れない程度にTACのEssay問題集を眺めて、書き方をイメージしました。
本番では、計算系は大体解けたのですが、IT関係で初見問題が多かったこと、経営学系の内容でポーターの5力分析に関する問題が出て、正しく回答できたか不安だったことが懸念材料でした。Essay はテキストを読み込んでいたおかげで書くべき内容の見当は概ね付きました。ただ、英作文の添削を受けたことがあまりないため、文章の誤りで減点されないかが不安でした。結果合格していたので、内容があっていればある程度の点数は来るのだと思います。

4.感想等

2021年6月のお試し受験で感じたことですが、IMAの想定するCMA取得者のあるべき像が出題内容に色濃く現れていると感じました。(Part2はファイナンス要素が強いのでまた異なると思いますが)Part1 は、「管理会計の知見を軸に、財務会計・経営学・外部監査・内部統制・社内システム・データ分析など多角的な視点から、社内の経営課題の改善策を検討しマネジメント層に提案できる人材」になるために必要な知識は何か、という視点で勉強していると、出題傾向とテキストを読んで重要だと感じる箇所が概ね一致すると思います。また、EssayのみならずMCでも与えられたケースに対し上記人材であればどのようにアプローチするか、という視点を持つと回答しやすいと思います。
細かいところでは、経営学系の内容として、マイケル・ポーターの学説、BCGマトリクス、SWOT分析あたりはきちんと内容を押さえておくと取りこぼしが少なくなると思いました。

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非常に長い記事となりました。。
終わりまで読んでくださった方は、本当にお疲れさまでした(笑)。読んでくださった方のお役に少しでも立てていれば幸いです。
また、もしUSCMAを勉強中の方でしたら、これからもお互いに頑張って参りましょう。
それではまたいつか。

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