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宮沢賢治朗読音楽会「森ト人ト精霊ト」映像公開

2020年に開催した宮沢賢治朗読音楽会
「森ト人ト精霊ト」公開しました。

「水仙月の四日」
「狼森と笊森、盗森」
ちょっと他ではあまり聞けないかもしれない
知る人ぞ知る2作品です。

「水仙月の四日」
星の知らせで大雪が降る日に子どもが雪にのまれるお話ですが、雪童子(ゆきわらす)という雪の精霊と雪狼(ゆきおいの)が遊びで投げたある一本の木の枝を拾ったことで、目に見えない守護を受けることになる、というものがたり。

白と灰色ばかりの吹雪、
街の景色と夜明けの色彩との対比が夢のように美しく、
樹木のひと枝がもつ霊力と
人間の生命の一瞬の輝きが鮮烈に描かれています。

「狼森と笊森、盗森」
土地を開墾するためにやってきた農夫家族たちの集団と、それを見守る山々のお話。

住むと決めた場所に
「おーい、ここに家建ててもいいか?」
「少し木、もらってもいいか?」
と山と森にたずねるはじまりからは、自然からの許可を得ることなくものを奪ってきたことへの気づきがありました。そして対話をすすめながら付き合っても山は村人からさまざまなものを盗んでいきます。
その理由とは?

コロナ禍で感じてきた、自然宇宙との真の共生のゆく先を深く考え、制作に臨みました。
その想いは今も変わりません。
わたしたちは多くを手にしすぎています。
自然界と精霊からのことばに
もう一度耳をすましてみませんか?
かれらを「聴く」から
ようやくはじまる気がします。

過去に火を灯すことではなく、
今わたしが足下に撒く種のひとつぶが次の世界をはぐくみ、色彩を変える。

続きは是非動画でみてくださいね。
長いのでながら視聴がおすすめです!(90分)
作業をしながら、是非。

朗読 kawole
渡辺亮 パーカッション
竹中裕深 チェロ

美術 安野谷昌穂

動画撮影
古木 洋平

制作プロデュース
片岡薫/kawole
Musica Otras canciones
「また、ある一つの音楽」

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