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note詩を読んで~僕が出会ったきらめく詩作品

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noteには膨大な数の詩作品があります。その中で僕が出会ったきらめく作品を紹介させていただきます。大変僭越ですが、少し応援するつもりで。もっとたくさんの人の読まれるといいなあとい…
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#あたらしい自分へ

詩という行為の先に見えるのだとしたら

先日、私が数年前にクラウドファンディングで絵本を2冊出した、ということを知った知人からこう尋ねられた。 「どうして絵本を描こうと思ったのですか」 甦ったのは8年前の記憶。 当時、就活生だった私はコピーライターとして京都の広告会社に勤めるか、東京の大手人材会社に行くかで悩んでいた。 ある冬の日の朝、京都の広告会社へのインターン出勤前、四条烏丸のカフェベローチェでリクルートスーツの私はホットココアを飲みながら窓の外を見ていた。 考えていたのは 「どうして私は"人間"に生

わたしは、1人いたらいい。

わたしは ひとり いたらいい。 わたしは この世に1人だけ だから 愛する男は 1人いたらいい たくさんの男に ちやほやされて 楽しいのは その一瞬 わたしは わたしを大切にしてくれる たった1人が いたらいい わたしは この世にたったひとり ほかのだれとも 重ならない 生まれてくる時も しにゆく時も たったひとりのわたしを わたしが愛するように わたしを愛してくれる人が いたらいい わたしは、1人、いたらいい。