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(ネタバレ注意) ブルー・ピリオドを読んで


はじめに

ブルー・ピリオド、めっちゃいい….。

就活の一環で色々な企業の採用サイトを見ていたところ、講談社の内定者エッセイの中に何回か『ブルー・ピリオド』という漫画が登場することに気づきました。

なんの漫画かわからないものの、どうやら情熱をかき立ててくれるような漫画らしい。

自分の進路にかなり迷っていたということもあり、何かヒントになるのでは?と思い、購入。

結論として、めっちゃ良すぎて、発売されていた分の単行本を揃えて、読破しました。
ついでに自分の進路に関する悩みも解決しました(笑)。

主人公の男子高校生が藝大受験に挑戦するのですが、受験で終わりではなく、大学生活も描かれることが特徴的です。

すでに多くのレビューがありますし、自分の疎い文章力ではうまく内容を伝えられないので、自分に刺さった部分だけご紹介します。

(1)受験編のアツさ

受験編の、不安を抱えつつも、とにかく夢に向かって突き進む熱意。

美術部の先生の言葉も印象的です。

ただ、何より自分に刺さったのは、「この感動は誰のものなんだ?」、「他人の努力の結果で酒飲むなよ」っていう主人公の考え方でしたね。

主人公が藝大受験を決めるのって、自分の人生の傍観者から、主人公になるという決定でもあるんですよね。

ちょうど、「将来が保証されていないけど自分が本当にやりたいこと」を選ぶのか、「そこまでやりたくはないけど、将来がある程度保証されていること」を選ぶのか、進路について迷っている自分にかなり刺さりました。

まさに今『ブルー・ピリオド』を読んでそれに盛り上がっているみたいに、漫画や映画、テレビやスマホの画面から夢に向かって頑張っている人を見て、そして自分は夢に向かって突き進む勇気を持てないまま人生を終えていくんだろうなって。

そう考えた際に、将来は保障された進路とは言えないけれど、自分が本当にやりたいことをやろうと決めました。

「頑張れ!」と応援したい気持ちになるというよりも、「自分もやってやる!」という気持ちになるような漫画です。

(2)大学入学後のつらさ

主人公と大学の先生とのやりとり、周囲との差を実感する場面がリアルで、読んでいるうちに自分もかなりしんどくなりました。

自分も大学でかなり時間をかけて準備して、熱意のこもった発表をした際に、先生から「うーん、もっと勉強したほうがいい」と言われた時は、涙が込み上げました。そして、家に帰って泣きました。

今となっては、なぜそのように指摘されたのかについては分かりますし、いちいち泣くこともないのですが、面と向かって「勉強不足」と言われることがなかったこともあって、かなりショックを受けましたね。

大学に合格したからといって薔薇色の人生があるわけではなく、また違うしんどさと戦わないといけないことや、大学でも何かを求められ続けるということに向き合わないといけないことがリアルに描かれていて、とても共感しました。

おわりに

モチベーションが本当に上がるだけではなく、一度読み終えてからも、しんどい時に読み返したい漫画です。

進路に迷っている方、大学生、何かをやりたいけど一歩踏み出せない、打ち込めるものが何もない方にはとってもお勧めです。

お時間があれば、手に取ってみてください!


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