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ずっとあなたが好きでした

一度に二つできるととても嬉しい。三つできると天才なんじゃないかと思う。それくらい、怠け者で面倒くさがりなんだけど。
それは生活のないだけではない、すべてにおいてなってきている。洗濯を回しながら、料理をしながら、ご飯を炊きながら、YouTubeで体操を見ながら、お風呂を沸かしながら、明日の仕事のことを考えたりなど。多分全部できていない。洗濯は洗濯機が、ご飯は炊飯器が。お風呂は出しているのを忘れるし、携帯は倒れるし、料理は焦げそうになったら火を止めるし、仕事は多分焦ってるの忘れてる。それなのにやっぱりやめられないクセだ。

それと同じで、本を読んでいるけど、考え事をしているとき。
本の文章は頭に入っていないが文章を読んでいる。いや、文字を読んでいる。そのとき、読んだ文章は宙に浮いているので無駄な目の動きになっている。考え事も蔑ろになっているので、悪循環だ。
でもちょっと楽しい。ページだけが捲られる、目の運動、で、もう一度戻って思い出せるところから読む。何しているんだろう、時間がある時のぼーっとする時間だ。

歌野晶午先生の「ずっとあなたが好きでした」を毎日一つの話を読んでいる。

https://www.amazon.co.jp/dp/B077VLDMMP/ref=cm_sw_r_cp_awdb_c_B2TWBJ6VQ6X5A669Y3FC

ミステリー作家さんが書く恋愛はやはり一筋縄では行かなくて、樹海が出てきたり殺人が出てきたり、とても面白い。これも恋愛感情なのかと驚いたりもする。感情に対する文章が一つ一つ素敵で、自分の言葉にしづらい感情をストンとしっくりくる言葉にしてくれる。こういう日常のこういうのも感情もわかるなあと、身の回りに溢れている設定に共感もできる。
恋愛という部分はそれぞれの話を読み終わったときに、小学校の時の初恋を「あれが初恋だったのかあ」と思い出す感覚に似ている気がした。

毎日1話読んでいると面白い。設定がそれぞれ面白くて、改めて本が好き。
そして最後にはそんな仕掛けがね、ァァ気づかなかった。主人公が男ばかりだなあくらいしか考えてなかったよ。

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