見出し画像

マリービスケットの考察。

画像1

 マリービスケット、ポピュラーですよね。私が生まれる前からあります。日本では森永製菓が1920年代から発売しています。今、現在、マリービスケットはサンフランシスコでも売っていて、簡単なチーズケーキを焼く時などに土台として使えて重宝しています。

 私が使ってるマリービスケットはこの辺。

画像2

画像3

画像4

 さてマリーの由来はなんだろうと道すがら話題になった。主人の意見はこうだ。

画像5

 シンプルな味わいから、これは禁欲的な修道院からのものではないかと。有名なトラピストを初め、修道院はビスケットを焼くイメージがあると主張。シンプルな味は認める私は さらにバターも買えないような貧しいマリーがありあわせの材料で焼いたものが最初じゃないかと対抗。

画像6

などとマリービスケットを見ながら話していたら、あれ?森永製菓とスペルが違うぞ?と気づいた。森永製菓のはMARIE、サンフランシスコで手に入るのは Maria Marias。でも味はほぼどれも同じ、バターがほぼ入らない小麦粉味のほんのり甘味。デザインもほぼ一緒。なので森永のホームページに飛んでみた。森永のマリービスケットは マリーアントワネット Marie-Antoinetteからの由来と書いてる。ああ、あいつか。パンがなければケーキを食べればいいじゃない?だ。さらにググってみた。世の中には強者がいるようで、世界中のマリービスケットを食べ歩いている人もいた。

 そこには新しい説が書いてあった。1874年、ロシア大公女のマリア アレクサドロヴナ Maria Alexandrovna がエジンバラのヴィクトリア女王の次男アルフレッドの婚儀において、ロンドンのお菓子屋さんが『さあ!いっちょ、儲けたるで!』と焼いたビスケットが始まりだとか。あまり油分がないので紅茶に浸して食べるのにも合うし。

画像7

 それが大いに受けて、スペインとポルトガルに輸出、スペイン通して、メキシコに渡り、今私がサンフラシスコで使っているメキシコ産のものに至る という話。

 MARIE Maria 、Marias。名前が似てるだけで全く別物という説も考えましたが、ビスケットの周りに入っている模様もほぼ同じなんですよねー。森永製菓の言い分ではマリーアントワネットの家紋だとか。とありましたが、だとか が怪しい(笑)詳しく調べていた人の記事では ビスケットの模様は古いロシアの文様とあった。

画像8

 うーん、わからない。ただ私の印象だと、もしマリーアントワネット由来の物だったら、もっとリッチでバターたっぷりのものになっていたのでは?と思う次第。↓想像のフランス人お菓子職人。

画像9

  田舎で育った味バカの小娘だった私ですら、学校から帰ってきて、おやつがマリービスケットだった時の残念感(森永製菓、すみません)

画像10

 もしかしたら、アントワネット由来で その後イギリスお菓子職人がそのレシピを元に作ったのかも、と合併案も考えてみたりもしますが、答えは出ていません。詳しい方 ぜひご一報を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?