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癌宣告その後

なんともいえない空気の診察室

先生が

「今のところ転移はありません、手術でとれます。ですが腫瘍が肛門に接しているので
人工肛門にすることになります。」


えっ、人工肛門?
僕自身この時人工肛門の知識がなさすぎて
ただただ嫌だなって気持ちと
癌になって人工肛門になってお笑い続けれるのか?
という不安で心がグニグニしました。
そんな中
「絶対に人工肛門は避けられないですか?」
絞り出した僕の質問に
先生は
「腫瘍がもう少し肛門から離れていれば良かったんだけど接してしまっているから避けるのは難しいかな」

「そうですか……」

続けて先生が
「抗がん剤治療して腫瘍を小さくできたらもしかしてもあるかもしれないけど、可能性は低いと思った方がいいかな。抗がん剤治療が必ずしも効くとは限らない、例えば半年やって効いて小さくなるかもしれないし、効かなくて逆に癌が進行してしまって手がつけられなくなるかもしれない」

「可能性はなくはないんですよね?」
と僕が聞くと

「んー、とはいえ今日の今日手術するの決めるのは難しいと思うから家族の方と話て後日にしましょう」

そんなこんなで診察からの癌告知は終わった。

僕は頭の中で可能性があるなら試してもいいかも
でも悪くなったらどうしようでも人工肛門になるのはどうなんだでも治さないと芸人続けてけないだろうしでもでもでも。
頭の中でグルグルしながら病院の廊下を歩いているとたまたま先生に遭遇。去り際に
「人工肛門になったりと色々悩み所かもしれないけど、手術で切除できるなら早めに切除した方が良いとは思うよ」
と先生に言われたことにより

僕の覚悟はほぼほぼ決まっていた。

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