アングリーシェアハウス

　

今日も１日の仕事が終わり家に帰る。　

車をおり、玄関の鍵をあける。　

　

明かりがついている。　

オンビルギンは起きている。

鍵穴は２つだ。　

まず上の穴を回して玄関口あける。　

がチャリガチャガチャ　　

開かない。　　

オンビルギンは起きている。

したの鍵をまわす。　

　

　

ガチャガチャ　

あかない。　　

オンビルギンは起きている。　

もうこうなってしまったら　
めんどくさいので　
　
ランダムに鍵を回してあけるしかない　

うえ、した、うえ、うえ、した、した、　

ガチャガチャ！！！！　

このガチャガチャはオンビルギンに対するアピールでもあるのだ。

このガチャガチャの間にあけろ！！！！

俺ならあけるぞ！！　

リビングでゲームしてて、友達が玄関口ガチャガチャしてたらあけるぞ！！！　

おい！！どういう思考してんだ！！

おれよりパワプロか！！！おい！！！

kill you　

5分くらいもたついてやっとあいた。

あー、、もしこの攻防のあとにチェーンがあったとおもったらぞっとする。

彼にしつこく注意したかいあってチェーンをすることはなくなった。

でも安心はできない。　

常にフラグを立てておかないと同じことをするに違いないんだ。　

思いやりより習慣が勝ってる人間なのだから、、　

やめよう。悪口だこれは。　

とりあえずシャーーーーーーーーンンン！！！！　

という音を聞かずにすんでそれだけでも俺の心はチョーハッピーだった。　

　

廊下からリビングにいくにつれて　

聞きなれたゲーム音が聞こえてきた。　

　

ピコン！ピコン！ピコン！　

ピコン！　

ピコン！！　

ピコン！　

聞きすぎて、　
もはやこれをきくだけで身震いする　

また同じ選手つくりやがって、、、　

ったくかわいいやつめ。　

　

はやりパワプロやっていたか、いつまでやってんだ。

午前６時だぞ！！　

　

お母さんみたいなことを思ってしまった。

　
お母さんはこんな気持ちだったのか、、、　

なんでオンビルギンにママの気持ちをあじあわされているんだ？？　

[おつかれっすうーー！]　

いつものノリで絡んできた。

おれはとりあえず味噌汁がのみたかったので　
台所へいって湯を沸かした。　

するとオンビルギンがきて、　

[みそしる？おれのぶんもいけるっす？]

めちゃくちゃイライラしたが押さえよう　

味噌汁どうせつくるじゃん。　

器を２つにわけるだけじゃん。　

いいじゃん。　

　
そーだよね！小さいよね！味噌汁ごときで！　

でもてめえがつくれって思わない？　

俺は親に自分のことは自分でやれっていわれてきたぜ？　

大人になってうんこしてけつふかすやつがどこにいるんだい？　

俺のなかのトオルとシゲオが言い争って　

トオルが勝った。　

トオルはやさしいやつなんだ。　

なんでもいうことを聞く。　

やさしさのかたまりなんだが、少しそれが悪いところでもある。　

シゲオは短気で少しねちっこい性格。　

言いたいことをいうし、ずっとネチネチいう。　

そいつが嫌になるまで言うことで改善できるっておもってるんだ。　

最近はずっとトオルなんだ。　

おれはトオルよりなんだ。　

トオル、、、たまにはシゲオにも優しくしてやれよな？？