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7インチ盤専門店雑記191「R.I.P.鮎川誠さん」

続くときは続くもので、…としか言いようがないのですが、まさかの鮎川誠さんの訃報まで飛び込んできましたね。闘病生活をしていたことも知らなかったので、ビックリしました。よりによって、ラジオ番組の収録日でした。3本収録の日は2本録り終えたところで必ずトイレ休憩になるのですが、トイレから戻ってきたらディレクター氏から「こんどは鮎川誠だよ」という言葉で迎えられました。実は片手に持っていたスマホの画面には鮎川誠さんの顔写真で表示されていたんです。シナロケのライヴの告知かなと思いつつスタジオに戻ったところで上の言葉でしたから、「えっ、まさか、これ訃報だったの」ということになってしまいました。

よりによって、高橋幸宏さんを含め、ここ3月で亡くなったミュージシャンを悼む特集を収録した直後です。「いやはや、こりゃ堪らんな」という気持ちで、3本目はもう粛々とこなすことしかできませんでした。帰宅の途上でニュース・サイトを読み漁りましたが、まあ何か変わるものでもありません。毎日のように、「今年は訃報が多そうだ」ということばかり話しているので、少しは覚悟もできているのでしょうか。

シーナ&ザ・ロケット、とりわけハマったわけではありません。でも「ユー・メイ・ドリーム」は大好きな曲です。スネークマン・ショーでこの連中を知り、アルバム「真空パック」も速攻買い、本当にいっぱい聴きました。クルマに積んであるカセットテープは洋楽中心ですが、「ユー・メイ・ドリーム」はしょっちゅう洋楽に紛れ込んでいました。

シーナさんが亡くなってから、「愛妻家は後を追うように死ぬことが多いんだけど、誠さん頑張ってるな」ということを何人と話したことか。ジンジャーはクリスマスやヴァレンタインデーに混むような店ではございませんから、ここ数年、2月14日は爆音でシナロケを聴く日になっておりました。

7インチ・シングルを並べて見えるようにしているだけでも、お客さんとの会話がグンと増えました。残念ですが、「誠さん、よく頑張ったな」ということしか出てきません。有り難う、シナロケ、有り難う鮎川誠さん。




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