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本日のレコード整理 2020.05.18.ーアルバム志向、シングル志向:レオン・ラッセル&ビー・ジーズ

BASEを使って7インチ盤のセレクトショップを運営しているわけですが、いかによそ様と違う店にするか、何を根拠にセレクトショップなどと言っているのかという部分がいつもひっかかっているわけです。7インチ盤を置いている中古レコード店は量の多寡はあれど、だいたい同じような傾向が見られます。洋楽に限っての話ですが、英国だとビートルズがやたらと多く、次がローリング・ストーンズかな。この2組はシングル・ヒットも多いわけですからこれはもう常識レベルです。それからアメリカだとシカゴやカーペンターズなどもヒット曲が多いですから、当然何枚かは必ず置いてあります。

では他に英国勢でいくと、エルトン・ジョンやロッド・スチュワートやELOなんかも潤沢かというとそうでもないわけです。アメリカだと、エアロスミスや、ヒューイ・ルイス、TOTO、ホール&オーツとかでしょうか。やはりこれらのアーティストも特定のヒット曲を除けば、容易に入手できるわけではありません。この辺のアーティストは結局アルバムで購入するスタイルが一般で、シングル盤を購入するのは資金が潤沢でないお子さんや、よほどのファンやマニアに限られるということなんですかね。

そこで自分がやるなら、よそ様にないものを集めてあったり、有名アーティスト、人気アーティストなんだけどレアなシングル盤がちゃんと揃っていたり、などというのがいいなあと考えるわけです。MBAの講義でも差別化だのブランディングだの、さんざん叩きこまれました。でも簡単にできることではない、というかできれば皆さんやるでしょうよ。そこで、40年50年と時間をかけてコツコツ集めてきた、好きなアーティストのものを揃えておくといったことがやりたいわけです。

つまり、ビートルズやローリング・ストーンズは無いというわけではなくて、あえて後回しにしています。一方で、上記の容易に入手できないアーティストのものは極力揃えてみるかとなるわけです。買い取りをやらずに自分で時間をかけて買い集めたものなので、「ディスコグラフィ」と呼ばれる資料をもとに揃えていくわけです。好きなアーティストのアルバムはほぼ揃っているわけですが、シングルとなると、何度も言うように簡単には手に入らないものが多いんです。

先述のアーティストも、ELOは本当に球数が少ないのか見た事ないという曲がいくつもあります。ロッド・スチュワートも初期はもう全く見かけません。反対にエルトン・ジョンは80年代のものが全然揃いません。でも頑張って買い集めてはみました。TOTOのシングルなんぞは、お店に遊びにいらしたお客様が大抵驚かれて、「初めてみた」というようなことをおっしゃいます。日本も豊かになってきた1980年前後から後の、アルバム志向が強いアーティストに関しては、7インチ盤がさらに入手困難になっていくわけです。

開業時で500枚弱まで入力しておき、その後は毎日1~2組のアーティストを追加投入しております。本日は、レオン・ラッセルを9枚投入しました。レオン・ラッセルは有名ではありますが、シングル・ヒットは少ない人です。大名曲「ソング・フォー・ユー」はチャート・インすらしていません。そんなわけで、「ソング・フォー・ユー」のシングル盤は超レアです。他の「タイト・ロープ」や「レディー・ブルー」や「マスカレード」といった人気曲も大ヒットしたわけではありません。いずれもレアなんです。彼も典型的なアルバムで聴くアーティストということでしょう。

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今日は明日のアップロード分も入力作業をやっていたのですが、明日はビー・ジーズの予定です。こちらはレオン・ラッセルとは正反対で、アルバムを見つけることが難しいんです。「小さな恋のメロディ」と「サタデイ・ナイト・フィーヴァー」という2大サントラ・ヒットがありますから、サントラ盤LPは手に入ります。同時にシングルも「メロディ・フェア」や「ステイン・アライヴ」「ナイト・フィーヴァー」などはいつでも手に入りますし、お値段もそれなりです。この点に関しては、好きな人たちなので残念です。

ところが、そんなビー・ジーズもその他の曲が揃うかというと、これがなかなか難しいんです。1960年代前半から活動している人たちですから、60年代のものは時間が経ってしまったこともあって、意外なほど入手困難です。「マサチューセッツ」とかはボロボロの盤はよく見かけますけどね。1970年代前半のシングルも意外なほど見かけませんねぇ…。やはりビー・ジーズはシングル志向ということなのでしょうか。そんなわけで、この辺はある程度揃えて投入したいなあなどと考えてしまうわけです。

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ただねぇ、ちょっと見方を変えると、売れるから同じようなラインナップになるということも考えられるわけですよね。こんなことをしても、売上にはつながらないかもしれませんけどねぇ…。まあ、店舗再開後に向けて、少しでも宣伝になればいいんですけど…。


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