清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 文化の日

11月3日は文化の日、ジンジャーは祝日には営業したりしなかったりのお店ですが、今回はスタッフさんの都合がつかず休業となりました。3連休ですから２日くらいは営業したかったのですが、真ん中の１日だけ営業です。仕入れ、仕込みの加減がむつかしくていけません。

11月3日はレコードの日とか言ってますね。昔はなかったですね。まったく馴染みがありません。そもそも営業してませんから何とでも言えますが、ここのところレコードがよく売れてましてね。品出し補充がタイヘンなことになっています。3日は終日そんなことをしておりましたが、ウェブ通販のデータ作りやら、会計ソフトの入力やら、いろいろやりながら少し前進したせいか、気分は非常によかったりします。やらなければいけない課題が山積状態というより、気分的にラクなのは当たり前ですね。

先週は結構お店が混んでいましたし、今週もいっぱい予約が入っておりますし、状況としては悪くないんですけどね。如何せん手に入らない食材が多くていけません。戦争やら不安定な国際情勢が主な原因ですから、ウチのようなお店がいくら頑張っても無理なんですよね。11月に入っても夏日とか言っている天候の問題もありそうですが、野菜の高騰はホントに厳しいです。パスタの材料、つまり小麦粉、トマト、オリーブオイル等もみーんな値上がりしてますから、たまったものではありません。オリーブは危機的な不作とか言ってます。痛いですね。本来ですと値上げすべきタイミングかも知れませんね。

まあカジュアルなカフェめし屋です。リーズナブルで快適、音は格別、文化系の刺激を享受しにいらっしゃる楽しみもある…といった店があまり値上げはしたくないんです。何を頑張っているのか分からなくなってしまうことは多々ありますが、結局のところ、続けることが大事と考えております。あくまでも私的なアウトプットそのものです。時間と空間を共有して、どれだけ楽しめるかです。

文化系カフェめし屋なんぞ、お客様の人生において絶対に必要なものではありません。でもそこにこそ人生の豊かさというものは存在し、しかも大して出費を必要としないように努力しておりますから、楽しめる方が楽しんでいただければそれでオーケーなんです。

さすがに還暦過ぎて、おカネで得られる豊かさよりも、もっと価値のある豊かさに気がついてしまったといったところでしょうか。少々汗ばむような文化の日に、レコードや資料をあれこれいじりながら、会計ソフトを眺めては眉間にシワ寄せて、こんなことを考えておりました。日々是好日也。