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7インチ盤専門店雑記001「愛に狂って」

突然ですが、新マガジンを始めます。株式会社さらまわし・どっと・こむは2022年7月末で第8期の決算を迎え、予想外の第9期に突入しました。老後の楽しみ半分でやっている会社・店舗ですから、損益分岐点がどうのと言われてもお話にならないわけですが、自分が楽しめるうちはという程度でやっています。コロナ禍でかなりシンドくなってしまったこともあり、加えて元来気まぐれですから、そのうち突然閉めるとか言い出すと思います。それまではできる限り楽しんでやれというところです。

清澄白河(住所は江東区平野1丁目)にあるGINGER.TOKYOというカフェめし屋の店内でやっている7インチ盤専門店「45rpm」は増殖の一途を突き進み、4000枚を超える7インチ盤がところ狭しと並んでおります。放ったらかしのウェブ通販サイトもあります。とにかく、意外に売れます。カフェのオープンから7年半、レコ屋のオープンから6年半、ここにきてよく売れているんです。有り難いことです。日々整理に勤しんでおりますが、せっかくですから、雑感的なものを残していくかといったところです。

「愛に狂って Fooled Around And Fel In Love」エルヴィン・ビショップ Elvin Bishop (1975)

後にジェファーソン・スターシップやスターシップでハイトーンのヴォーカルを聴かせたミッキー・トーマスが歌う、全米3位まで行った曲です。エルヴィン・ビショップはポール・バターフィールドのバンドからキャリアをスタートするブルース・ギタリストですが、全く似つかわしくないポップな仕上がりの曲です。でもよく聴くと、上手いギターだなと思うフレーズが散見されます。弾き倒さないあたり、さすがかもです。マイク・ブルームフィールドとアル・クーパーの「フィルモアの奇蹟」にも参加しておりましたね。こういう人、好きですね。

この盤ねぇ、ずっと探していたんですけど、状態のいいのがなかなか手に入らなくて、ご縁がないのかと思っていたのですが、ようやくリーズナブルなお値段で入手しました。そうしたら、何故かもう一枚手に入ってしまい、状態のいい盤が2枚あるということになってしまいました。レコードは本当に一期一会だと思いますが、ご縁ができたら不思議なほどにどんどんやってきたりします。レコードはおカネと同じく、寂しがり屋なんですかね…。あるところに集まってくるようです。

そいやこれ、スーパーフライがカヴァーしておりますな。お客様が教えてくれました。



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