見出し画像

ステイホームまとめ 後半戦+延長戦

コロナ自宅待機の後半について続き。

5日め

味覚が分からなくなると、食べる喜びがなくなる。なのにお腹は空く。空くけれども食べたいと思うものが何もない。自宅待機になりそうだぞ、と思って最後に買い物に行ったときに買ったのは鯖、餃子の材料、ピザの材料。でも、我が家の定番メニューでさえ料理するのが億劫になって、レトルトカレーで済ませたり白ごはんに納豆で済ませたりした。お腹は満たされるので、それで満足できる。

とても不思議な感覚だった。美味しいも感じないが不味いも感じない。数日前のしなしなでボロボロになった大根の煮物でも食べられる。「味覚がないと人間的な暮らしができないね」と夫に言ったら、「人間的な暮らしが必要なのか?」と返された。美味しいもん好きのくせに何を言うかい、って思ったけど、そういう意味だけではなくて、不味いということが分からなければ腐ったものを食べても気づかない、これは生命の危機だなと思った。

そんな感じでレトルトめっちゃ便利〜という日々を過ごしたが、なぜだろう、味がしないのに自宅にいてやることもなくて、すると好きなベイキングがやりたくなった。前日の親子クッキングクラスで講師の先生に「朝食にパンをなかなか食べてくれない。かといってごはんにすると手間だし洗い物が増えるし」と相談をしたら、米粉と豆腐でマフィンを作ることを教えてくれた。小麦粉よりも血糖値の上昇がゆるやかなので午前中の子どもの元気を維持するのに好ましいこと、豆腐が入るのでたんぱく質も摂れること、まとめて作って冷凍すれば朝が楽ちんなこと、などなど。

それを聞くともうすぐに作ってみたくなる私。どうせ今日も自宅待機だし、なんか今めっちゃマフィン作りたい気持ちになっている。あぁでも家に豆腐がない!ということで豆腐マフィンの作り方を先生に聞いたのに全然違うレシピで作ったという訳わからん日。

何か子どもが取り組めること、と思って急遽メルカリで購入したハートバッグの工作セット。早めに欲しいとお願いしたらすぐに送ってくださって(めちゃくちゃ感謝)長女と作る。親のサポートなしには難しかったけれど、出来上がりが可愛いしこれ楽しい!長女はやたら紫&水色の組み合わせをしていた。次女は切れ込みの部分にやたらテープを貼る。

あとは次女がポンポンボールを製氷皿に乗せるおしごとをしていたが、製氷皿に貼ったシールの色とポンポンボールの色味が違うと抗議してきた。こうやって大人と違うところに刺激を受けていろいろ発見してるんやなと興味深かった。

夜はプロジェクターで映画鑑賞会。ごはんもお風呂も全部済ませて布団にもぐりながら映画を観て寝る。自粛期間、なぜこんな素敵な過ごし方に今まで気づかなかった?最高〜。

6日め

なぜか前日のマフィン熱が冷めない。なんとかゲットした豆腐で、先生に教えてもらったマフィンを作る。米粉、豆腐、豆乳、ココア、砂糖。私としてはヒットなのに、子ども食べず。

あとは大きな紙に子どもと一緒に絵を描いたり。長女が折り紙で花やテーブルを作るというので、「じゃあこの大きな紙を公園にして貼り付けよう!」と提案した。「じゃあここにじゃぶじゃぶ池を描いて」とイメージを膨らませる長女5歳0か月。描くとはだかんぼになって「ざっぶーん」とじゃぶじゃぶ池で遊ぶまねをする次女2歳5か月。子どもの思いつくことも個性あって面白い。

7日め

医療機関で診てもらったときの先生の判断で次女が一日早く自宅待機解除。長女はある程度自分で遊んでいてくれるので私も久しぶりに仕事をした。2年前から学び始めたベビーサインのオンラインクラスがちょうどあって、欠席した分の振替が残っていたので長女と参加。ベビーサインというと言葉を習得する前の乳児とのコミュニケーションというイメージだけれど、私が学んだのは言語のひとつとして、また多言語への橋渡しとしてサインを教えてくれるところだったので、言葉でコミュニケーションが取れるようになった今でも、子どもたちは状況に応じてサインでコミュニケーションしてくる。周りにサイナーがいないのでちょっと残念。

あとは洋服にボタンを縫い付けるという縫いさしがあって、やる?と聞いたらやるということだったので長女に取り組んでもらったけれど、一着終えたら興味が尽きたようだった。

そうこうしていると、保育園から電話。久しぶりに登園した次女が発熱して39度近くあると。夫が急いで迎えに行き、まさかの自宅待機延長戦突入。

8日め

勤労感謝の日でお休み。もうこれ以上仕事休めないと思っていたので、祝日でよかった…。図書館でたまたま借りたサトシンさん/西村敏雄さんの『うんこ!』が次女に大ヒットしてページをめくると暗唱してくれる。あと私が折り紙でダリアを折ると長女もやるといってやってきた。すぐに興味の移る長女だけれど、同じ工程が何度かあるダリアを根気強く折ってくれて完成。たまーにこうやってハマってやり遂げてくれることがあると嬉しい。

天気が悪く鬱々としていたので子らに昼寝を提案するも拒否されて、親が寝ている間に長女が次女にマニキュアを塗っていた。まだまだ目が離せないな…。

私は気が狂ったようにマフィンを作り続け、もう家族の誰も食べないので一人で食べた。この日作ったのはりんごのマフィン。甘みを全部甘酒にしてみた。砂糖ほど甘くないが、食事として摂る分にはとても満足。

9日め

一昨日発熱で早退した次女、祝日の昨日は元気だったのに夜になって再度発熱。保育園は解熱してから24時間しないと登園できないのでこの日は次女だけ休ませる。夫が仕事を休んでくれて子守を。

夜はラザニアを作った。シートを乗せるのを長女がやりたいというので「ソースの水分を吸わせるから重ならないようにね」とお願いすると意味が分からないという。何か目印があってそれにぴったり乗せることはできても、重ならないように、つまり隣との関係を調整しながら配置することは難しいのか。モンテッソーリ教育の勉強で何度も聞いた空間把握の力か…?それとも、重ならないようにというのをどこまで精密にやればよいのか分からないのか(経験がないから、「こんなもんでいいかな〜」って適当な塩梅でやることができないだけ?)。出来たものを見たら「重ならない」は表現できていたので、後者かなあ。

そんなこんなで自宅待機期間終了。
何もやることない…と思っていたけれど意外と何とかなった。とはいえこれもごく軽症だったから思えたこと。元気が一番やなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?