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永遠の都ローマ展と韻松亭
高校時代の友人二人と私、気心の知れた三人の大人の時間
東京都庭園美術館へ、その後、グランドプリンスホテル高輪でガーデンを見ながらお茶をして、有楽町で夕飯
翌日は午前中に東京都美術館、上野恩賜公園内の韻松亭でランチ
素直に観て、何かを感じたらいい!と決めて足を運んでいる美術展と食事
充実大人の時間 note
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芝生が広がり開放感のある「芝庭」から撮影
装飾の庭 浅香宮邸のアール・デコと庭園芸術
火曜日午後2時、奥深く広がる敷地をしばらく歩くと本館が見えてくる。
エントランスの左の部屋に今回のポスター展示。
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デカンタもグラスもシャンデリアも
ソファーも床のモザイクも
完璧な調和
基本的に邸内はほぼ撮影可だったけれど、どう撮ればいいか迷い、どれも上手く撮れなかったので、数枚撮ってスマホはバッグにしまい邸内をゆっくり見学。
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円形に張り出した窓からは庭園が屏風絵のよう
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茶器セットもモダン
やはりもう少し時間をかけて邸内の細部の意匠と向き合いたい。
(同時期の建築である贅を尽くした旧前田家本邸の展示と無意識に比べてしまったことも遠因。今回の展示の一つ「1931年植民地博覧会」のポスターを実際に見て、バリ舞踏の故マンダラ翁の伝記に記されていた植民地博覧会での見世物的視線についての部分を思い出して、当時の世界の力関係などがよぎり、邸内の意匠に集中できなかったこともある)
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立て髪カールのエレガントなこと!ベルサイユのばら?
庭が色づく11月に再訪して、アール・デコの館を心置きなく楽しむことにしよう。
山手線で品川駅に移動 グランドプリンスホテル高輪へ
ラウンジ光明でカフェタイム
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シンメトリーを意識したジャパニーズモダンラウンジで、夫も加わり四人でのカフェタイム
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茶器セットがアール・デコを想像させます
日が落ちて夜が目覚めたかのよう。
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懐かしい思い出話などで盛り上がり、それでは日本酒でも飲みながら夕飯でも!とホテルを出る。
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ネオ・バロック様式
電車で有楽町駅へ 酒蔵レストラン宝 国際フォーラム店へ
酒蔵9蔵がオフィシャルパートナーの日本酒バー
酒蔵各地の食材を使用した郷土料理が、どれも絶品。
日本酒を数種類頼み、まずは宝の逸品「塩二郎さんのお塩で食す 厚切り鰹の塩タタキ」で日本酒を味わう。
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「下駄ん歯」の厚さだから鰹はレアステーキのような味わい
塩二郎さんのお塩、スダチ、大蒜、山葵、スライス玉葱
塩二郎さんのお塩(田野屋塩二郎)がまろやかで鰹タタキの最高のパートナー、スライス玉葱をつまみ、惚れた、鰹に。
酒はもちろん全員一致で司牡丹・槽掛け雫酒 純米大吟醸が一位!
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復活させた幻の大豆「大鉄砲」で作った豆腐
ふくよかな大豆の滋味を余すことなく生かした一品
頼んだ料理はすべて美味しく、一日の締めくくりに相応しい美酒と料理の宵になった。
翌日 東京都美術館へ
降るかな?と家を出たら、やっぱり生憎の小雨です。
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カピトリーノの牝狼(複製)※原作は前5世紀の作
建国神話の乳を飲むロムルスとレムスの双子の彫像は15世紀後半に付け加えられた
永遠の都ローマ展 ROME, the Eternal City
永遠の都、二千年の美をめぐる
建国神話にはじまり、古代ローマ時代の栄光、芸術の最盛期を迎えたルネサンスからバロック、
そして芸術家たちの憧れの地となった
17世紀以降の時代まで、
「永遠の都」ローマをめぐり生み出された
壮大なる美の歴史・・・
教皇のコレクションを核に設立され、1734年に一般公開が始まった、世界的にもっとも歴史の古い美術館のひとつ、カピトリーノ美術館のコレクションの中から選りすぐりの名品が観られる展覧会。
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頭部だけで約1.8メートル
原作は330-37年作
永遠の都ローマ――二千年を超える栄えある歴史と比類なき文化は、古代には最高神をまつる神殿がおかれ、現在はローマ市庁舎のあるカピトリーノの丘を中心に築かれた。その丘に建つカピトリーノ美術館は、世界的にもっとも古い美術館の一つに数えられる。
同館のはじまりは、ルネサンス時代の教皇シクストゥス4世がローマ市民に4点の古代彫刻を寄贈したことにさかのぼる。古代遺物やヴァチカンに由来する彫刻、またローマの名家からもたらされた絵画など、その多岐にわたる充実したコレクションは、古代ローマ帝国の栄光を礎に、ヨーロッパにおける政治、宗教、文化の中心地として発展したローマの歩みそのものにも重ねられる。
本展は、カピトリーノ美術館の所蔵品を中心に、建国から古代の栄光、教皇たちの時代から近代まで、約70点の彫刻、絵画、版画等を通じて、「永遠の都」と称されるローマの歴史と芸術を紹介。
世界史の成績は惨憺たるものだった私でも、古代ローマ帝国の栄光の歴史はうら憶えとはいえ、まぁ、読み直せば記憶はよみがえる。
ローマにもヴァチカンにも二度旅しているけれど、カピトリーノ美術館は未訪、東京で鑑賞できる絶好のチャンス、ローマについての学び直しをしよう。
展覧会はカピトリーノの牝狼から始まる。
紀元前5世紀の癒し系顔の牝狼をぐるりと鑑賞、歴史の追体験スタート。
圧巻はコンスタンティヌス帝の巨像(複製)~頭部、左足、左手の展示。
特に左足の質感、深爪気味の指など、圧倒される。
発掘品、現存の巨像といえば神仏はあれど、歴史上の人物の巨像ではコンスタンティヌス帝の巨像ぐらいか?
ローマ帝国の皇帝として初めてキリスト教を信仰した皇帝であり、それまで迫害・弾圧されていたキリスト教を庇護したことなど、やはりローマ帝国と教皇、治世・権力と宗教についての歴史を考える上でも意義ある展示。
多くの彫像の顔を鑑賞しながら、ついつい映画「テルマエ・ロマエ」の日本を代表する濃い~い顔の俳優たち~阿部寛、市村正親、北村一輝の顔が浮かんできた。
会場を進み、突然開けた展示室にカピトリーノのヴィーナスが恥じらいの空気を纏って佇んでいる。
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ミロのヴィーナス、メディチのヴィーナスに並ぶ古代ヴィーナス像の傑作
(展覧会ポスターを撮影)
カピトリーノ美術館のヴィーナスの間と同じ八角形の特別展示コーナーに、水浴びをしたばかりのヴィーナスが、ゆるやかに佇む。
大理石という素材ならではのきめ細かな肌と色、特に手の表情のやわらかなポーズといったら・・・
ぐるり、まわって、近づいたり離れて観たり。
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門外不出のヴィーナス、東京会場限定展示のヴィーナス像、この造形が2世紀に作られていたというのだから、驚愕してしまう。
歴史というのは、こんな風に学ぶものかも!そう思った展覧会だった。
さていよいよ韻松亭でのランチ
上野恩賜公園を京成上野駅方面へ歩く。
いつも予約が取れなくて、今回初めての韻松亭です。
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坪庭の見える個室へ通される。
掘り炬燵式の座卓。
両国橋の風景が描かれた和紙のランチョンマット。
花籠本膳
一の膳
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雨に濡れてやわらかい緑
ああ、和の美
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茶碗蒸し、お造り~戻り鰹
二の膳 花籠
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「なんだかお正月みたいね」
「お節みたいで嬉しいわね」
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丸十、酢取り蓮根、蟹真丈、南瓜、鱈幽庵焼き
赤蒟蒻、おからフライほか
三の膳 揚げ物と食事
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水菓子
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ここでサプライズ!
誕生日を迎えた私と来月誕生日の友人へお店からのあんみつのプレゼント!
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生麩もゼリーも餡子もほっぺが落ちる美味しさ!
三人でシアワセを分かち合う
身体が喜びそうな特製おから茶がしみじみ美味しくて、何倍もおかわりしながら食事を味わったお昼時。
このお店、夜もまた趣がありそう。
ひっきりなしに色々な国のお客さんがやってくるのが頷ける名店です。
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桜の咲くころ、最高の景色でしょうね
なんて充実の大人の時間!
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さてと帰りますか。
じゃあまた来月ね。
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