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ツンドク?読んどく ㉘

「ピアノの森」「李王家の縁談」 2022/09/04

一番目の花は芙蓉。
木槿(ムクゲ)と似ている。

芙蓉

二番目の画像はムクゲ。
韓国語ではムグンファ、韓国を象徴する花でもある。

木槿(韓国語では無窮花~ムグンファ무궁화)

娘が貸してくれた『ピアノの森』を一気に読み終えた。
二日間で全巻読破、いやぁ、わくわく。
特に最終話が胸を打つ。私もコンサート会場にてそのピアノ演奏に打たれたような感じ。
映画版もネットで無料視聴、やっぱり音楽が入るとうんと面白くなる。
NHKテレビ版は、そのうち娘にみせてもらう予定。
何と言っても反田さんのピアノ演奏だから。
それにしても日本人の若い~特に男性~ピアニストの活躍には、そのレベルの高さや情報発信力が素晴らしくて、目が離せない。

『李王家の縁談』林真理子著
図書館で昨年12月に予約して8月に順番が回ってきた人気本。

李方子(이방자 イ・バンジャ)さんの人生というより、母君の梨本伊都子さんにフォーカスした内容。
《その印象は、読者が「高貴な血筋」というものの存在を肯定するか、否定するか、で全く違ってくる》という読者レビューに同感。

ソウルに住んでいたころ、1989年の春。
李バンジャさんが亡くなり、TVで葬儀の中継を見た。
李バンジャさん手作りの七宝焼きなどが展示してあった百貨店のコーナー(日本人会事務所が入っていた百貨店)でお姿をおみかけしたこともある。

派手で華美な印象ではなく、韓国で福祉活動に人生をささげられた、実直で誠実で、凛とした気品のある女性という印象だった。
日本でも菅野美穂主演でドラマ化されたその人生は、深く心を揺さぶられる生涯だった。
2005年夏、赤坂プリンスホテルの一室で一人息子の李玖氏が亡くなられたニュースも記憶に残っている。

溥儀、溥傑一族の人生、時代に翻弄された異国の王の人生は似ている。

『佐野眞一が殺したジャーナリズム』
東電OL殺人事件についての彼の本を読んだときの何というか、不快感。
だけど「あんぽん」はとても面白く一気に読了、次の著作は言語道断、許せない。
なるほど、そうい執筆スタイルなのかと妙に納得。

本を読む時間がない。
ぼ~っと過ごすのもよしの長月。

ソウル 必敬斎
客室に李方子さんの書が飾られています


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