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現代高校生が犬を拾ったら犬娘になりました。

【プロローグ】


「ん……?」
 雨の日の学校帰り。
 俺は何かを見つけた。
 それは、段ボール。
 毛布などといった温厚なものはなく、ただの段ボール一つに何か茶色のものが一つ。
「なんだあれ……?」
 不思議に思い、そばに寄ってみる。
 すると、目があった。
 小さくてクリクリな目。
 耳は垂れていて、いかにも衰弱しているのがわかるそれは、犬だった。
 きゅーん、と一つ鳴き声を聞くと、持っていた部活用の大きいタオルで犬を包む。
 目に光はなく、いかにも悲しい、辛いといった言葉が聞こえる。
「うちで飼ってやるからな。もうちょっとの辛抱だ」
 気がついたらそんなことを言っていた。
 タオルで犬を包み、家まで傘を持って全力ダッシュ。
 このお話は、この犬と俺(高校生)の話。

#創作大賞2023

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