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民主主義を敗者にしてはいけない

ネットニュースの通知を3度見はしたGingaです。

今回は安倍元総理が奈良で銃撃された件について、それがどういう問題を引き起こすのか考えていきたいと思います。

それでは早速本題に入りましょう。

「武力で抑えつける」の象徴になるのではないか

そもそも日本では銃規制が非常に厳しいため、銃による事件は滅多に起こらない。

しかし、そんな日本で銃撃事件が起きてしまった。

日本はもちろん民主主義国家として戦後長らくこのスタイルを維持していたのであるが、この事件は民主主義の存立が危ぶまれるものになるであろう。

もちろん現段階では犯人の真意がはっきりしないが、もし総理時代の政治に不満があったことが原因での事件であれば非常に危ない。

「気に食わなければ消せばいい」

そうした風潮が一気に広まってしまう。

もし安倍元総理に対する思想的な所での不満が原因ではなかったとしても、それだけの実績があり、国の先頭に立ったことがある人がこうした危険に晒されると、一部の過激派を刺激する可能性は大いにあり得る。

ロシアのウクライナ侵攻で際立つプーチン大統領の強引な指針などと合わせて、この事件が世界で拡がっていけば、世界中で武力行使を良しとする勢力が力をつけてしまう可能性がある。

封殺を許すな

この安倍元総理銃撃事件は「言論の封殺」と考えて問題ないであろう。

これが行われたということは言論の自由を認める日本という国において重大な事実であり、単に一人の命を奪ったということ(もちろん人殺しの罪は許しがたく、重大なものである)を超えている。

安倍元総理の政治が良いか悪いかと言われれば私としてはあまり好きではないというところではあるが、意見を持つ国民として、それを発信する政治家として、その使命を全うするべく活動している人を暴力を以て封じるということは絶対に許されるべきではない。

政治思想が気に食わないのであれば選挙でその人に投票しなければいいだけの話なのに、どうしてこういう蛮行に走ってしまったのか、有権者のひとりとして非常に残念な思いである。

安倍元総理の言葉は二度と聞けない

この事件によって安倍元総理の命が奪われた以上、もう彼の言葉を、意見を聞くことは一生不可能になってしまった。

日本で最も長い期間在任した総理として様々な政治活動について広く解説し、理解してもらうということが彼の役割であったはずである。

その役割を担う人が失われたということは、この国にとって非常に大きな不利益である。

犯人は果たしてそこまで理解できていたのだろうか。

できていないからこのような蛮行を犯すことができるのであろうが、この事件の被害者は安倍元総理やその親族だけでなく参政権を持つ我々国民も含まれるということは理解していただきたい。

また、政治家が国民に最も意見を広げる場である選挙期間中にこの事件が起きてしまったということにも大変悪質であると感じる。

このままこの事件を警戒して選挙活動をストップするということは日本が暴力に屈し、民主主義の敗北を認めてしまうことになるので参議院選挙の候補者の方々にはくれぐれも気をつけつつ活動を止めないで欲しい。

この事件に囚われない投票を

選挙は予定通り7月10日に行われる。

私は住民票を移して3ヶ月以内だということで、地元北海道の候補者に対して投票する「不在者投票」を先日済ませている。

多くの人は10日の投票日に投票するであろう。

そんな人にこの事件で自分の考えを見失わないで欲しいということを伝えたい。

事件は事件、選挙は選挙で別物だ。

「安倍元総理が殺されてしまって残念だから元総理が応援していた候補者に投票しよう」ということは絶対にやってはいけない。

しっかり下調べをして、自分の意見を反映していると思う候補者に間違いなく投票して欲しい。

あくまで冷静な判断をすることが重要である。

最後に

これほどまでに凄惨な事件が起こってしまうとは想定外でした。

日本はどこか平和ボケしているのではないかということを改めて知らされた次第です。

だからと言って軍隊を作れとか核兵器を持てとかそういう安直な考えをする訳ではありませんが、ロシアのウクライナ侵攻も含めて、防衛の意識を持つことの重要性は感じています。

また、ニュースを見ていると各国の首脳からメッセージや弔電が届いていると知り、日本は非常に重要な人を失ったという事実を実感しました。

安倍元総理のご冥福をお祈りします。

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