親切人間論 で読書について再考したお話。
Q?:一番、響いた一文とは?
A?:
持っているだけでOK
なんなら手に取った段階で
読書は始まっているようなもの
親切人間論
水野しず
を読みました。
水野しずさんという方は、今回初めて知りました。
ところがこの note で長く書かれている方なんですね。
この一文はどういうこと?
「読書」もしくは「本を読むという行為」
に対して高いハードルを抱かなくて良いということです。
勝手に高いハードルを設定してしまって、
読書をしなくなっている人。
積ん読になっている人。
そんな人たちのハードルを下げていこうという一文です。
目次だけ読めばいい。
何故なら、
本の趣旨は目次にあるから。
という冒頭の内容からさらにハードルを引き下げて
この一文に続いています。
この一文がなぜ響いた?
本の趣旨は目次にあり、
論旨と結論が目次に含まれている。
心に余裕がある時点で、
目次を俯瞰する。
そうすることで、
情報の重要度に自分なりの濃淡
をつけられる。
情報の濃淡をつけさえすれば、
一番濃いところから読めばいい。
つまり、最初のページから読まなくてもいいんです。
それでも「積む」ことになってしまうなら、
手に取るだけで読書にするならば、
究極的な手軽さといえます。
じゃあ、どうする?
積ん読を恐れないこと。
欲しい本は、欲しい時に入手しましょう。
本はそこにあるだけで、場に影響を及ぼしていると言います。
インテリアとしての積ん読。
というとカジュアルすぎるかもしれません。
でも本棚に、自分が選んだ本が並んでいるというのは、
嬉しさの極みともいえます。
さらに本を入手されば、
本という物質を楽しむ
ことができます。
本の装丁そのもの
手触り
重量感
そんなものをいつでも楽しむことができます。
それら全てが「読書」です。
おまけ
本は全部読まなくてOK
という章にこの一文は含まれています。
ちょうどこの本の第1章にあたり、
13〜20ページで、全8ページで書かれています。
この本は、全264ページです。
いつも通り本のプレビューをして、
まずはこの章だと思い、読み始めました。
その後、
ガ死構文
かたづけ
の2章を読みました。
この本の私的ベスト3ということです。
またこの本は章によって、段組みが変わったり、紙の色が変わったりしています。
かなり趣向が凝らされています。
手に取った段階で読書
を体験できるようになっているとも言えます。
本は最も内容の価値に対して、
価格が安く異常にお得。
作者も書いている通りだと、
私も思います。
親切? 新説? 真説?
そんな今日この頃。
本のコストパフォーマンスについては、
こちらの記事も参考に。
読書についてより実践的に動作化されているこの本も
参考になると思います。